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そんな話をしている間、実は私の意識は半分違うところにあった。
クルクルと、私の髪を弄ぶトンくんの指。するりと髪が落ち、数回頭を撫で回したその次は何故か私の頬へと指が滑ってくる。
すりすり、ふにふに、とトンくんの白い指が触れてくるものだから正直気恥しいのだけど、彼は気にした様子も無く楽しそうにグルッペンの話を聞かせてくれる。
「執務中に城脱走したり、机にお菓子隠しとったり、案外子供っぽくてほんま苦労させられるわ」
「か、肩書きの割には可愛いことするんだねぇ」
相槌を打ちつつも、この状況に段々と顔に熱が昇っていく。私は猫か何かだと思われているんだろうか。
しかもしっかりとこちらを向いているトンくんは真っ直ぐに私を見つめていて、更には優しげにその瞳が細められているものだから私の心臓は今にも破裂してしまいそうである。
一体何をしてるんですか、トンくん。私、そろそろ死にそうなんですが。私の顔が茹で蛸になってることに気付いてくれ。
「そんでな、あいつー……ん、？」
「……あ、気付いてくれた？」
「……っえ、あ、」
ふと頬を撫でる手が止まり、首を傾げたトンくんがはっと目を丸くさせ勢いよくその手を引っ込めた。
「っな、何か、無意識にやっとった……嫌やったやろ、ごめんな」
「嫌じゃないよ、ちょっと恥ずかしかっただけ」
「ほんまにごめん……」
最初は私の頭痛を心配して撫でてくれているのかと思っていたけど違ったらしい。無意識にあんな事しちゃうなんて、やっぱりトントンと違って女性にあまり抵抗が無いんだろうか。
顔ごと視線を逸らしたトンくんの横顔は真っ赤である。その顔はトントンで見慣れているけど、トンくんの方は珍しい。
「それじゃ、仕返しいい？」
「え、……っ、！？」
そんなトンくんを見たらいつもトントンをからかっている時の事を思い出してしまって、ソファーから身体を起こしてから両手でトンくんの頬を挟み込む。
うりうりと見掛けよりも柔いトンくんの頬を手のひらで弄べば、彼は一瞬驚いたように肩を跳ね上げたが直ぐにふふ、と微笑んだ。
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ぴぷ(プロフ) - みおさん» みおさん、初めまして！一番！？嬉しすぎて泣きましたありがとうございます(；；)更新頑張ります〜〜！♪ (2019年12月26日 23時) (
レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
みお - 初めまして、いつも更新楽しみにしております！tんさんのお話で一番好きです.......この先の展開がとても気になってドキドキワクワクが止まりません！これからも更新頑張って下さい(○´ｰ`○) (2019年12月26日 11時) (レス) id: 0d2c4c6642 (このIDを非表示/違反報告)
鯉口(プロフ) - ぴぷさん» ほんと！？楽しみにしてるね！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年12月26日 0時) (レス) id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 鯉口さん» 鯉ちゃん(*><*)ありがとう〜〜〜！続編は明日上がる気がするので続きも是非ぜひよろしくお願いいたします♪♪ (2019年12月26日 0時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - taka10さん» 訂正ありがとうございます(*><*)長い話になってしまってますがこの先も是非よろしくお願いいたします♪ (2019年12月26日 0時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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