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「やっぱり、此処におったか」
「……あれ、トントン？」
ガチャ、と扉を開いて中へと足を踏み入れて来たのはトントンだった。外回りに出ていたはずなのになんで、と目を丸くすれば、何故か彼がむす、とへの口を浮かべ眉間に皺を寄せた。
「俺がおらんと昼飯食わんのやろ、お前。知ってんねんぞ」
「え？……だから戻ってきてくれたの？」
「ちゃいますぅ。一緒に外回り行っとった嫌味な先輩と飯食うのが怠かっただけ。Aのはついでや、ついで」
「わ、っ」
そう言って口を尖らせたトントンが私の膝の上にコンビニ袋を放り投げて隣に座り込む。やっぱり素直じゃないなぁ、なんて思いつつ中を覗けば私の好きなたまごのサンドイッチと甘いカフェオレが入っていた。
流石、誰より私を知っている幼馴染。「ありがとう」とお礼を伝えれば、「ん」と短い返事だけしてトントンも同じサンドイッチを齧りだした。
「……あ。そういえばこの間泊ってった時、俺の部屋にこれ、忘れてったやろ」
「ん？」
ほら、とトントンから手渡されたのは小ぶりの赤い石がチカリと輝くピアス。見覚えのあるそれは確かに自分の物だ。
確か、あの日は毎週末勝手に開催される友人たちとの呑み会があって、いい歳して二次会だ、なんて騒ぎながらみんなでトントンの家に押し掛けたのだ。泥酔していたからすっかり忘れて置いていってしまったらしい。
「無くしちゃったかと思ってたや、ありがと。お気に入りだったから見つかって良かったぁ」
「相変わらず物に頓着がないなぁ。……お気に入りって、それ、誰かからのプレゼントとか？」
「え、？」
「……あー、いや。何でもないわ」
手の中で光を集めるピアスに、やっぱり綺麗だなぁ、なんて見とれていれば、思いがけない言葉が飛んできたので思わず顔を上げた。
そっぽを向いたトントンが誤魔化すように微糖の珈琲を煽る。なに、もしかして気になってる？私が誰かからプレゼントされたんじゃないかって、気になってます？
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ぽっぷこーん(プロフ) - CSSのON/OFF出来るようにしてくれると嬉しいです。デフォに慣れてるとあまり落ち着かなくて……無理でしたらすみませんが、ご検討よろしくお願いします。めちゃくちゃ面白くて好きです。見てる途中です (2021年11月4日 17時) (
レス) id: 23b3a74ded (このIDを非表示/違反報告)
都 はなれ(プロフ) - はじめまして、ひぷさんの他作品から来たものです。CSSが切れないので設定の方変えていただくことは可能ですか？都合のお願いで申し訳ありませんがよろしくお願いします。 (2021年2月6日 22時) (レス) id: 70f991d98e (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 倉の中の石さん» 倉の中の石さん、初めまして！そう言っていただけるととっても励みになります。ゆっくり更新になってしまいますが、是非この先も楽しんでいただけたら幸いです。 (2019年11月21日 18時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
倉の中の石(プロフ) - めっさ面白いです！夢主ちゃんがヒロインヒロインしてなくて非常に好感が持てますね！更新頑張って下さい。応援してます！ (2019年11月20日 2時) (レス) id: b9ac23ea5c (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 零さん» 零さん、初めまして！お目通しいただきありがとうございます。上手く違いを出せているのかとても心配だったのでドキドキしていただけてとっても嬉しいです！これからもどうぞ、当作品を宜しくお願いいたします。 (2019年11月10日 23時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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