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「待って待って。普通に痛いん、だけど、」
「はよ質問に答えろ。あんたからは微塵も敵意を感じひんからちゃんと答えられれば見逃したるで」
「……な、なんだっけ？」
「……だから、ここが何処なのか」
「どこって……どう見たって私の家でしょ。何回も遊びに来てるよね、忘れた？」
「いや、だから初対面やろ。何でさっきから知り合いヅラしとんの？」
「は？」
「……頭のおかしいストーカーか何かか？」
「ちょっと、幼馴染に向かってストーカーはなくない？」
「幼馴染……？」
何だか噛み合わない話が嫌に気持ち悪い。本当についさっきまで一緒にいたっていうのに初対面な訳あるか。酷い言われようにムカついていて首の痛みなんてどうでもよくなってくる。ムカつきすぎて気持ち悪い。……待って、ほんとうに、気持ち悪い。
「……ごめ、トントン。ちょっと、気持ち悪い」
「いや気持ち悪いのあんたなんやけど……」
「や、そうじゃなくて、吐きそう」
「は？」
「っちょ、とい、といれ、行かせて」
「……そう言って逃げるつもりやろ」
「こちとら酔っ払いやぞ！！？っぅえ、」
「っは、ちょ、確かに酒臭いとは思っとったけど、」
「っ、こ、ここで吐くけど、ゆるして」
「待て待て待て！？と、トイレどこやねん！？」
「あそ、……っ、ぅ、」
「待てって！！？」
何とか込み上げて来るものを抑えつつ廊下を指させば、トントンが顔色を変えてナイフを離し大慌てで私の腕を引っ張ってゆく。
トイレの中に適当に放り込まれ、そのまましゃがんで便座に縋りついた。扉が閉まる音がしないが、まさか見てるつもりだろうか。それならいつものように背中をさすっていただきたいのだけど。
「……どう？落ち着いたか？」
「……おみずをください」
「み、水か？……ああ、あっちの水道のでええの？」
「あい、」
「ちょぉ、待って」
結局トントンが背中をさすってくれることはなかったが、とりあえず出せる分は出し切って何となくスッキリした。しかし身体が気怠くて動けない。
トイレからほんの少し歩いた所にあるキッチンからガチャガチャと音がして、暫くぼうっとしていたらトントンが「ほら」と言ってコップ一杯の水を手渡してくれた。
それを受け取るために顔を上げて、そこで私は初めて彼の顔と手元以外の部分を視界に入れることとなり、そうして思わず目を丸くさせた。
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ぽっぷこーん(プロフ) - CSSのON/OFF出来るようにしてくれると嬉しいです。デフォに慣れてるとあまり落ち着かなくて……無理でしたらすみませんが、ご検討よろしくお願いします。めちゃくちゃ面白くて好きです。見てる途中です (2021年11月4日 17時) (
レス) id: 23b3a74ded (このIDを非表示/違反報告)
都 はなれ(プロフ) - はじめまして、ひぷさんの他作品から来たものです。CSSが切れないので設定の方変えていただくことは可能ですか？都合のお願いで申し訳ありませんがよろしくお願いします。 (2021年2月6日 22時) (レス) id: 70f991d98e (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 倉の中の石さん» 倉の中の石さん、初めまして！そう言っていただけるととっても励みになります。ゆっくり更新になってしまいますが、是非この先も楽しんでいただけたら幸いです。 (2019年11月21日 18時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
倉の中の石(プロフ) - めっさ面白いです！夢主ちゃんがヒロインヒロインしてなくて非常に好感が持てますね！更新頑張って下さい。応援してます！ (2019年11月20日 2時) (レス) id: b9ac23ea5c (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 零さん» 零さん、初めまして！お目通しいただきありがとうございます。上手く違いを出せているのかとても心配だったのでドキドキしていただけてとっても嬉しいです！これからもどうぞ、当作品を宜しくお願いいたします。 (2019年11月10日 23時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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