幼馴染の彼 ページ14
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二日酔いプラス寝不足、とは言え仕事の手を緩めることは無く今日もひたすらにパソコンを睨み続けている。しかし、どうにもトンくんが心配で集中力が続かない。
軍服で外を出歩かれては困るので家から出るな、とは言っておいたけれどちゃんと守ってくれてるだろうか。あのロングコートさえ着てなければまあ、大丈夫だとは思うけど、それよりも迷子にでもなったら連絡手段が無いので見知らぬ土地を彷徨わせてしまうことになる。そっちの方が心配だ。頼む、大人しく家にいてくれ。
一応退屈しのぎに、と幾つかおすすめの小説をピックアップして置いてきたけど、読んでくれているだろうか。それより酷い顔をしていたので出来れば眠っていて欲しいが。
「Aさーん？なんか、変な文字の羅列打ち込んどるけど」
「っえ、」
色々と考え事をしていたら突然そんな声が真後ろから聞こえてきて、はっと意識を戻した。パソコンの画面には確かに意味の分からない文字が連打されている。……もう駄目だ、今日の私。
「どうしたん？何か、悩み事でも？」
「な、なんでもないよ」
「そう？」
苦笑いをして振り返れば、スマホを片手に首を傾げているトントンがいた。幼馴染の方である。因みに部署が違うので今日初めての会話だ。
改めて見ると何から何までトンくんと同じ見た目で本当に不思議。ドッペルゲンガーとしか言い様がない。
「……なに？そんなジロジロ見て」
「あ、ごめん。相変わらず顔が良いなって」
「っや、喧しいねん、いつもいつも……。それよりとっくに昼休憩なんですけど。駅前の新しいカフェ連れてけって言っとったのはどこのどいつですかねぇ」
「はいはい、私ですー！」
「さっさと行くで」
「はぁい」
いやぁ、初な反応をくれる幼馴染をからかうのはとても楽しい。ちょっと褒めるとすぐ顔真っ赤にしちゃうからつい口が滑る。
それにしても、昨日誘った時は「あんな女性ばっかの店行けるか」なんて突っぱねていた癖にちゃんと付き合ってくれるなんて、やはり優しい男だ。思わず緩んでしまう頬を隠しもしないで、財布を引っ掴んでから私を置いてスタスタと先を行ってしまうトントンを追い掛けていった。
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ぽっぷこーん(プロフ) - CSSのON/OFF出来るようにしてくれると嬉しいです。デフォに慣れてるとあまり落ち着かなくて……無理でしたらすみませんが、ご検討よろしくお願いします。めちゃくちゃ面白くて好きです。見てる途中です (2021年11月4日 17時) (
レス) id: 23b3a74ded (このIDを非表示/違反報告)
都 はなれ(プロフ) - はじめまして、ひぷさんの他作品から来たものです。CSSが切れないので設定の方変えていただくことは可能ですか？都合のお願いで申し訳ありませんがよろしくお願いします。 (2021年2月6日 22時) (レス) id: 70f991d98e (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 倉の中の石さん» 倉の中の石さん、初めまして！そう言っていただけるととっても励みになります。ゆっくり更新になってしまいますが、是非この先も楽しんでいただけたら幸いです。 (2019年11月21日 18時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
倉の中の石(プロフ) - めっさ面白いです！夢主ちゃんがヒロインヒロインしてなくて非常に好感が持てますね！更新頑張って下さい。応援してます！ (2019年11月20日 2時) (レス) id: b9ac23ea5c (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 零さん» 零さん、初めまして！お目通しいただきありがとうございます。上手く違いを出せているのかとても心配だったのでドキドキしていただけてとっても嬉しいです！これからもどうぞ、当作品を宜しくお願いいたします。 (2019年11月10日 23時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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