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翌日、海斗と移動教室から帰りながら談笑をしていると、何やら女子たちがキャーキャー言い出した。
もしかして海斗のこと?私離れた方がいい感じ?
松倉 「なんかすごくね?あっちすごい人だかりだよ」
『あ、あっちか。...うわ、ほんとだ。通れないね』
松倉 「1回上の階通る?」
『いや、人混みかき分けてみよ』
松倉 「どこに好奇心湧いてんだよ、笑
まあいいけど笑」
あちらこちらから宮近先輩!とか中村先輩!なんて黄色い言葉が飛び交う廊下。
宮近って人と中村って人が、誰かは知らないけど。
? 「あっ、昨日の」
『....あっ、屋上の』
松倉 「何?知り合い?」
『昨日言った屋上でサボってた先輩』
? 「お前また屋上で寝てたの?笑」
目がくりくりの先輩がそう言うと、
だって眠いんだもん、と昨日の先輩がボヤく。
てか、やっぱりこの顔だと人気あるんだね。さすが。
松倉 「あっ!!やべ!!次の授業もう始まるぞ!」
『やっば!あ、さよなら!!』
女子を昨日のようにまた怪訝そうな顔をしてかき分けていく先輩をよそ目に
次の授業に間に合うように走った。
にしても、人に興味無さそうな人に認知されること多いな、私。
松倉 「さっきの人さ、生徒会のなんかに出てた気がすんだよね」
『屋上の先輩?』
松倉 「いや、俺くらいの身長の方」
『へ〜。この学校学年に何人かはアイドル的存在いるよね』
松倉 「お前もだけどな」
『絶対うそ』
あの二人と話してる時の女子の視線がまあまあ怖かったし
今後話しかけることはないかも。
松倉 「あ、今日14日だからA当たるよ」
『...さいっあく』
ていうか、今後会うことなんてないよね。
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作者名:ニモ | 作成日時:2020年11月17日 20時