Valentine �� ページ48
.
最近一人暮らしを始めたうみ先輩の家に行けば
いつもよりも少し整頓されていて、ほんとに楽しみにしてたんだなって頬が緩む。
当の本人も、バレンタインチョコが入った紙袋を見てニコニコしてるけど、笑
｢あっ、そうだ。うみ先輩に渡しといてって言われて何個か貰ったんだ。｣
中村 ｢...ふーん｣
｢冷蔵庫入れときますね！｣
中村 ｢んー...それはAも一緒に食べよ。｣
｢え、でも｣
中村 ｢俺が欲しいのは、Aのチョコだもん｣
そう言って後ろからぎゅっと抱きついてくる。
今日は一段と甘いなと思いながらそっと私のチョコを冷蔵庫に入れて、
渡されたチョコを机に並べる。
Aのはどれ？なんて、しっぽ振ってる犬みたい。かわいい。
｢これは全部貰ったものですよ〜｣
中村 ｢...一緒に食べよ。｣
｢でも今日いっぱい食べちゃって、そろそろ肌荒れそうなんで....｣
中村 ｢じゃあ、海斗と今度たーべよ。｣
｢じゃあ、先輩目瞑っててください！｣
中村 ｢え〜笑｣
｢絶対開けたらダメですよ！！｣
冷蔵庫に入れたのとは別で
海斗達に渡したものを同じものを先輩の手に置けば
表情がパァっと明るくなって、やった！と笑う。
｢みんな美味しいって言ってくれたので、自信あります！｣
中村 ｢え、みんなも食べてるやつ...？｣
｢はい、テストとかで時間なくて....｣
中村 ｢....そっか。ありがとう。大事に食べるね｣
その後の先輩は少し不機嫌なオーラが出ていたけども
何だか拗ねてる子供みたいで可愛くって、また頬が緩む。
夜も暗くなってきて、私が帰ると言うと
そっか、と言って見送ってくれた。
....先輩、気づいてくれるかな〜。
.
_____中村 ｢てっきり俺だけのやつ作ってくれると思ってたな....って、え？｣
冷蔵庫を開けると、メッセージカードとともに少し小さめの手作りチョコケーキが1つ。
�爛魯奪圈璽丱譽鵐織ぅ鵞�
大好きな先輩に、本命チョコを送ります。
ほんとに先輩のこと、大好きです！
※恥ずかしいので、みんなに自慢したりしないでください！※��
_____中村 ｢....ずるいわ、笑｣
チョコケーキを取り出して写真を撮る。
宮近に自慢げに 『可愛すぎる』 なんてメッセージとともに写真を送ったのはここだけの、甘い秘密。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 404人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「TravisJapan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ニモ | 作成日時：2020年11月17日 20時
