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あっという間に自分の番が来て、クラスのめいちゃんと、まなちゃんと足を組む。
私は一番大変な真ん中だから、とにかく2人に身を委ねながらバランスをとるしかない。
『とにかく頑張ろう!一番になれるように!』
めい/まな 「うん!」
赤い帽子をかぶり直して、ピストルの音と共に足を前に踏み込む。
トラックの途中までは1位で来て、この調子だと思った時だった。
『わっ!!』
大きな石がコース上にあり、その石で足を捻って転んでしまった。
すぐに立て直して、何とかバトンは繋げたものの足首がちょっと痛む。
んー...次も私の番なのになぁ...笑
クラスのところに戻ると、膝が少し怪我をしていたようで海斗に心配された。
でも、膝なら全然痛くないし足首だって次の競技が出れないほどではない。
三人四脚が終わる前に膝は洗っとこうかなと思い水道へ向かうと、お兄ちゃん達が暑そうに水道近くの木陰で休んでいた。
川島 「Aちゃん!大丈夫!?派手に転んでたけど」
『大丈夫です!』
吉澤 「まじで?強くね?笑」
七五三掛 「次も出るんでしょ?怪我しないようにね」
『ありがと。あっ、たこ焼きもありがと。美味しかったよ。海斗がすっごいたべてた』
七五三掛 「そっか、笑 じゃ、頑張ってね」
お兄ちゃん達とは別れて自分のクラスへと戻る途中、ふとうみ先輩のクラスを見ると宮近先輩が私を見つけて駆け寄ってきた。
...うみ先輩も、横に連れて。
宮近 「うわっ、痛そ。大丈夫?」
『大丈夫です、ありがとうございます...』
中村 「...次、応援してるね」
『...ありがとう、ございます』
宮近 「じゃ、招集かかってるから行ってきな。頑張ってね!」
そう言って背中を押された。
...うみ先輩、やっぱりかっこいい。応援するなんて言われて、嬉しくないわけないじゃん。
そんなの、頑張るしかないじゃん。
元太 「先輩〜!俺すっごい応援してます!
体育委員なんで、ゴールテープで待ってます!じゃ!」
嵐のようにやってきて嵐のように去っていった元太くんは所定の位置に着いて、こっちにファイトと口パクしてきた。
...よし、次も1位とってうみ先輩にいいとこ見せるぞ!
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作者名:ニモ | 作成日時:2020年11月17日 20時