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うみ先輩俺は可愛い子がいたとしても好きにはならないよ
うみ先輩好きな子いるからね
うみ先輩久しぶりに話せてよかった。おやすみ。
やっぱり、好きな人いるんだ。私に言うってことは、私じゃないよね。
ちょっと悲しくなって、携帯を置いて部屋を出た。
七五三掛 「おっ。Aおはよ〜」
『おはよ。お兄ちゃん今日バイト?』
七五三掛 「ううん。今日2人とも居ないから、俺らだけだよ」
『あ、そうなんだ』
七五三掛 「ねえ、海人とはどうなの?」
『....へ?』
にやにやしながらお兄ちゃんは隣に座れと言わんばかりに隣をポンポンと叩く。
ここのソファ、お兄ちゃん専用みたいになってるから久しぶりに座ったかも。
『どうって、何も無いよ。全然話してないし』
七五三掛 「え?仲良いんじゃないの?」
『ん〜、普通』
七五三掛 「な〜んだ。仲良いのかと思ってた」
『なんもないよ。先輩と後輩ってくらいしか。
それより、最近海斗の友達がすごいグイグイ来るんだよね』
七五三掛 「あー、この前言ってた元太って人?」
『今度大会来てください!って言われた』
七五三掛 「すご。俺みたいじゃん」
『たしかに。』
たしかに元太くんとお兄ちゃん、仲良くなれそうなタイプだよね。
うみ先輩と仲いいのは、なんか意外だったけど。
七五三掛 「てか、今日のA超可愛い」
『ん?』
七五三掛 「寝起きのAかわいいよ」
『出た、シスコン』
七五三掛 「今度バイトの給料入ったらなんか買ってあげる」
『自分のことに使えばいいのに』
七五三掛 「Aはいいの。」
『それより、今日彼女さんとは会わないの?』
七五三掛 「あっちがバイトだから」
『ふーん』
七五三掛 「ほっとした?」
『別に』
七五三掛 「可愛い、ツンデレだね〜」
『あ〜もう!髪ぐちゃぐちゃになる〜!』
未だ頭を撫でてくるお兄ちゃんを恭しく思いながら
これをうみ先輩にされたら、と考えて少し顔が熱くなる。
ああ、バカみたい。されるわけないのに。
冷蔵庫を開けて、いちごミルクを手に取った。
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作者名:ニモ | 作成日時:2020年11月17日 20時