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熱は2日ほどで引いて、それから一週間経った。
うみ先輩って呼ぶようになったり、連絡を取り合ったり
何かと進展してる状況に頬が緩む。
隣で歩いてる海斗は、その顔うざって笑ってる。
『今日海斗部活ある?』
松倉 「ないよ。だから文化祭準備手伝うわ。」
『海斗がいると捗るってこの前実行委員が言ってたよ』
松倉 「まじ?じゃあ今日で終わるってことじゃん」
『知らないけど笑』
松倉 「責任投げんなよ!笑」
文化祭準備期間は海斗と帰れることが少ないから
こうして行きでいつもより喋るようにしてる。
話すの楽しいしね、海斗とは。
松倉 「元太が文化祭来るってさ」
『おー、会えるといいね』
松倉 「Aに会う気満々だよ」
『なんか怖っ笑』
うみ先輩のクラスは何やるんだろ。行けたらいいな。
好きな人と回れる時間、一緒に回れるかな...。
松倉 「先輩とは話してんの?」
『うん。直接はなかなかないけど』
松倉 「ふーん。」
『興味無いじゃん』
松倉 「別に。あそうだ、如恵留のクラス凄いのやるらしいよ」
『すごいの?』
松倉 「そ。詳しくは聞いてないけどなんかすげーんだって」
『へ〜』
その日の5、6時間目はLHRで、みんな一斉に自分のやるべきことに取り組み始めた。
私は、看板がかり。
松倉 「手伝うよ。」
『ありがと、そこ黒く塗って!』
松倉 「まかせろ」
海斗って器用だから、すっごい綺麗に塗ってくれる。
こっちも訂正しなくていいし、安心安全。
...機械みたいな扱いしてるけどね、笑
中村 「失礼しま〜す。あっ、いた」
『うみ先輩?』
中村 「青のペンキ余ってたりしない?今全クラス回ってんだけどなくってさ」
『青のペンキ...あっ、あります!
先輩のクラス持ってくので教室で待っててください!』
先輩はOKと言って去っていった。
もちろん、人気だから教室の女子たちがザワザワしてたのは言うまでもなくて、、、。
松倉 「相変わらずめっちゃ人気だな」
『顔がいいもん、先輩は』
松倉 「...俺は?」
『海斗もすっごい整ってるよ。モテてるしね』
松倉 「んふっ、ありがと、笑」
にやけた海斗は青のペンキを私に渡すと
やる気出てきた!と言って勢いよく塗り始めた。
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作者名:ニモ | 作成日時:2020年11月17日 20時