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先輩 「ちょ、ちょっと待って。七五三掛?」
『は、はい...』
私の苗字を聞いて戸惑う先輩に私も戸惑ってしまう。
なんでそんな戸惑ってんの??変なこと言ってないんだけどな
先輩 「てことは、しめの妹?」
『しめ...?あぁ、お兄ちゃんのことですか?』
先輩 「そうそう!俺仲良いんだよ!
うわっ、しめ嘘ついたな。...まあいいや、とりあえず寝てて。
あと、携帯貸してくんね?持ってる?」
ポッケから携帯を出して、大人しく差し出す。
てか、お兄ちゃんと仲良かったんだ。知らなかった。
先輩 「しめに連絡しとくね〜」
相変わらず先輩は掴めない。今だって、なんかニコニコしてるし。
....可愛いけど。先輩のせいで、熱高くなりそう。
しばらくすると、お兄ちゃんが2人分の荷物を持ってやってきた。
2人分って、まさかお兄ちゃん私に便乗して帰る気??
七五三掛 「A大丈夫?歩けないなら先生に頼んでタクシー呼ぶよ」
『んー...』
先輩 「熱高いし、タクシーの方がいいんじゃね?」
七五三掛 「あ、カイトいたんだ」
先輩 「は、何俺空気?てか、しめ帰る気満々じゃん笑」
七五三掛 「当たり前じゃん。じゃ、先生呼んでくるね」
先輩の名前カイトって言うんだ。え、じゃあカフェで先輩がカイトって呼んでたけど、もう片方の目くりくりな人もカイトってこと??
難しすぎる、、、頭使って痛くなってくるし、、、。
数十分後、タクシーがやってきた。
先輩 「じゃ、またね〜」
『ありがとうございました、先輩』
先輩 「いつでも連絡してくれていいからね」
『へ?連絡って、何も、、、あっ。』
LINEを見てみると、先輩のアカウントが追加されていた。
あの時に先輩が追加したんだ。
中村です!って、淡白な連絡が一通。
海人って書くんだ。なんか、確かに海似合いそう。
七五三掛 「海人知ってんの?」
『前にちょっと話したことあるんだ。』
七五三掛 「海人にAバレちゃったか、、、」
なぜか頭を抱えるお兄ちゃんを横目に目を閉じる。
これからたくさん先輩と話せるんだと、思いながら。
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作者名:ニモ | 作成日時:2020年11月17日 20時