異世界でも先生ったら(メンタル)最強なのかよ (ページ6)

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帰る手立てと準備ページ6

「スマホですね！」

「うーん…凄く惜しいけど不正解！」

「えぇ…違うんですか…」

絶対そうだと思って自信満々に言ったのに…はずかしいじゃん。

「とりあえず今回僕も念の為に携帯は持ってきてたんだよね」

「ほら」とポケットから出して投げ渡された。

「電源入れてみて」

軽くワンタップしても長押ししても反応はしなかった。

「あぇ？携帯壊れました？」

「僕の憶測では君の体質…祝福が関係してると思うんだよ」

「本来は先生みたいに携帯が使えなくなるはずなのに特異体質の私はそれがない…と言うことですか」

「ピンポーン」

うわぁややこしい…ラック値が高いからスマホが機能したのか…

「つまりあっちの世界とこっちの世界同じ時間が過ぎてるって訳だからもし帰った時に僕らだけ老けてるってことは無いわけ」

「それはありがたい」

「で、帰れる手順だけど…」

「あ、あのっ！」

二人で考察しながら元の世界に戻る方法を話していたら割って入ってきたのは監督生さん。

「なんですか」

「帰っちゃうんですか…？」

はぁ？何当たり前なこと言ってるんだこの女…

「当たりま」

言いかけたところでチャイムがなった。

「あっ！そういえばグリムっ！」

監督生さんはチャイムを聞いた瞬間どこかへスタコラサッサと行ってしまったし、カラスっぽい人はいつの間にかいなくなってる。

「とりあえず応接室とか空き部屋とかあると思うからそこで話そうか！はい！前歩いて！」

「先生。私で遊ばないで」

ラック値が高いからってそんな適当に歩いて見つかるものなのだろうか…