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私は祝福を受けた筈なのに不幸だった。
親に売られ、知らない所で殺されかけて、影では何と言われていたのか…
毎日が怖くて何度私がこんな目に合うんだと嘆いたことか。
初めは少し運の良い女の子だったのに呪術を駆使もせず呪力の持たない女の子が呪霊を払ったという情報は案外すぐに上の耳に入った。
私はただおまじないをかけただけ。痛いの痛いの飛んでいけ程度のもの。
だけど親に売られたと言うのが相当ショックなのか私はあの無知な時よりかなり弱くなった。
無知なまま育っていたらきっと私は呪術師のトップに割り込んでただろう。
もう一度その力をと上が崇めるものの全然上手く行かない。そして怒られる。
怖くて家にも居たくない時に伏黒恵。彼と会ったのよ。
どちらとも共感性が湧いたのかいつも仲良く話していた。
本当に彼は私の命を救った恩人なんだ。じゃなきゃ今頃あの世行きだよ。まぁ多分逝けないんだろうけど。
「…嫌わないで…恵」
祈りなんて使いたくないのに無意識に手を絡ませ口にする。
『いかないで』
「……A?」
「め…め…恵?なんでここに」
私達の関係をもし言葉にして表すなら
「…はぁ…良かった」
「恵こそ…」
『共依存』と言うのが正しいんだろう。
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はまぐり(プロフ) - くっ…神コラボ!!!好き!!(語彙力) (2021年4月1日 14時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年3月24日 17時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
@〆鯖かにかまチョモランマ(プロフ) - めっちゃ好きです! (2021年3月21日 17時) (レス) id: 08c5a00f85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴぴぜん | 作成日時:2021年3月16日 7時