△私は、 ページ36
蓋を開けば、梯子が地下へ向かって掛かっていた。下は真っ暗で様子は見えない。
「……なんだろ、これ」
好奇心は猫をも殺す。そんな言葉を思い出すが、一度芽生えた好奇心は殺せない。
ごくりと唾を飲み込んで、ゆっくり、梯子を伝って降りて行く。
「よいしょっ、と」
梯子を降りると本棚と机、椅子が置いてある。
そしてスライド式のドアと、ボタン式のドアの二つ設置された空間が広がっていた。
机の上には医学に関する本が散らかっており、他にも書きなぐったようなメモや、良く解らない人体図。本棚には大量の医学書の他に魔術に関するようなタイトルが冠せられた本。
ぐるりと辺りを見回して一息ついたら、次は別のものに意識が向く。
「寒い……」
空調が効いているのかいやに寒い。
何より、ここに最近まで人がいたような痕跡が残っているのがこわい。薄暗くて、肌寒い空間に当てられた私の胸に更なる不安が押しかかる。
異様な雰囲気、妙な圧迫感、胸騒ぎがする。脳が警報を出している。本能がこの先に踏み込んではいけないと告げている。
心臓の音、呼吸音が耳に響くほどに静かな部屋。身体が震えているのが分かる。
扉に目を向ける。
私の目線の先は……
→ボタン式の扉
→スライド式の扉
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ぴざる - え…めっちゃすき焼きコロッケ丼…（） (2021年3月23日 8時) (
レス) id: 8f43ba0ff3 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわたろー(プロフ) - ふぉおぉお、一気に読ませて頂きました！！神でした！！私がアホなのでお話全ては理解？出来なくて、でも雰囲気だけで読み進めても何かこう凄かったです！！後何回か読んでしっかり理解出来るようｶﾞﾝﾊﾞﾘﾏｽ！めっちゃ好きでした。。 (2020年1月10日 1時) (レス) id: 8347c78c1d (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - はぁー！めっちゃ良かったちゃんと解説もあって分かりやすかったです！私ハーピーエンドが好きな方だったんですがこの作品はめっちゃ好きです(語彙力無くってすみません)これからも応援してます頑張ってください(｀・ω・´) (2019年7月21日 7時) (レス) id: e6b21eff96 (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - 鳴宮さん» 私たち二人に対してコメントもありがとうございます！最後の表現は特に悩んだそうなので、かよさんもめっちゃ喜んでました！私もきゅんきゅんしてくださって、とても嬉しいです(五体投地)是非是非読み返してください！ (2019年7月6日 20時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - 鳴宮さん» 初期の方から応援ありがとうございます！一番好きだなんて…嬉しいです！次回作の話はまだ出ていませんが、機会があればまたお願いします…！ (2019年7月6日 20時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かよ、脳内お花畑
x他1人 | 作成日時：2019年5月19日 13時
