【ヒロアカ】姫ちゃんは姫と呼ばれたくない【爆豪勝己】 (ページ11)

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私がゲームを辞めた理由2⃣ ページ11

(嫌だ、もう固定抜けたい…)

そのときだった。

「もういい加減にしてよ！！相手は中学生の子供だよ？！あんた40超えてるよね？！」

静止してくれたのは、いつもミスしてる接近職の人だ。
接近職は遠距離職と違って移動する距離が多いから、敵が攻撃してきたらすぐ反応しなきゃいけなくてとても難しい職。しかも敵に攻撃する位置だってスキルごとに決まってるし…。

「な、何だよ！！子供相手に世間話しただけだろ！！避けるの失敗してるお前に言われたくないね！！」
「それとこれとは話は別でしょ？！」

接近職の人の声は震えてる。辛い立場なのに、私のために頑張ってくれてるんだ。

「別じゃないだろ、これはダンジョンをクリアする固定だ！！俺に指図したきゃ失敗すんな！！」

案の定接近さんは黙ってしまった。

「…ったく、下手くそのせいで空気悪くなった」
「あのさ、リーダー俺なんだけど。勝手に話進めないでくんね？」

リーダー、それは私を誘ってくれた友達だ。

「だってさ！！」
「ここは恋愛目的の合コンじゃないっしょ。リアルまで踏み込むのはルール違反だと思うわけよ」
「べ、別にリアルまで踏み込んでるわけじゃ…」
「あるっしょ。それにお前のほうがミス多いからね、接近職はわかるけど、お前はキャスター(魔法使い)。なのに詠唱もないし、いつでも動ける召喚士だって理解してる？」
「何だよ、俺が悪いのかよ！！」

『○○さんがパーティーを抜けました』

「…ごめんね、私がミスしてなきゃ…」

接近職の人の声はとても震えていた。

(何、言えばいいんだろ…？)

「そ、そんなことないよ…」

ありきたりな言葉しかかけることが出来なくて、結局無言抜けした召喚士さんとも連絡が取れないし接近職さんも翌日には固定から抜ける、と相談があったらしい。

(私が、私が喋らなきゃよかったんだ…。それまでは皆仲良かったのに…)

こうして、私の生まれて始めての固定と同時にいつも遊んでたイツメンの集まりも解散した。