姉妹がアイドルと恋したら。第2章

濱田、静かに悩む。 ページ37

濱田side



夢の国も楽しんで、
帰り道で俺にしてはむっちゃ
ストレートなことを言ってしまった。




２人で話せるのは嬉しい。

でもなんで？







そう考えた時、
頭によぎるのは沙織ちゃんとの会話。






俺は、好きなんやろか。









その感情をどこかに置き忘れた俺は
気付くこともできへんねや。







でも、瑞稀の過去を聞いた時、
俺なら絶対そんな事せぇへんのにって
思ってしまっていたのはなぜ？






大切な友達やから？









わからへんねん。





自分の気持ちが。









でも瑞稀が居なくなると嫌やって思う。
それは友達としてでもありえるやんな？



核心的なことがわからへんねん。









瑞稀「濱ちゃん、今日はありがとうね。ほんとに楽しかったし…幸せだった」


濱「どうしたん、突然かしこまって(笑)」


瑞稀「言える時に言いたいだけ！」


濱「なぁ、瑞稀。もしやで？俺が瑞稀の事好きかもって言うたらどうする？」


瑞稀「…驚く、」


濱「そうやな〜。やっぱそうやねんなぁ〜」


瑞稀「逆にあたしが好きって言ったらどうすんの？」


濱「嬉しいに決まってるやん」


瑞稀「そ、そうかい…」


濱「ち、ちゃうで？！今のはそういう意味やないねんで！？」









おおぉ…俺って何言うてるんやろ。
あかんやん。こんなこと言うたら。


まだ全然自分の気持ちも分からんのに。









瑞稀「濱ちゃんがあたしのこと嫌いにならなきゃ、あたしは一緒にいたいって思う」


濱「安心せぇ、嫌いになんてなれへんから」









意外と可愛いこと言うねんな。
いろいろ男前やって思うけど、
突然こうやって可愛いこと言い出すねん。






なんかドキドキするな。









ん？( ˙-˙ )
ドキドキ？なんでなん。
なんでドキドキなんてすんの？









瑞稀「あたし、濱ちゃんには笑ってて欲しいから」


濱「え、？」


瑞稀「小瀧もそう。沙織もそう。みんなが笑ってて欲しいから。あたしはそれが一番の願い」


濱「ほんまに優しいなお前ぇ〜！」


瑞稀「や、やめろ！髪型がっ！」









たまに乱暴なとこもある。
たまに男前なとこもある。
たまに可愛いと思うこともある。









俺、今ちょっと思ってんけど。









もっと早く瑞稀に出会いたかったな。

明日はどこへいくのかな。→←さらば、夢の国。

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