すのぼーい１９【男主】 (ページ18)

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＊やっぱり意地悪じゃんページ18

月曜といっていいのか、火曜といっていいのか
なんとも表現しづらい深夜帯

最近の俺たちは時間が合えばその深夜帯に
眠たい目を擦りながらソファに2人並んで
俺が出演しているドラマを観ている

親に通知表を見られるような
なんともこそばゆく感じるそんな時間だけど
終わった後に笑って頭を撫でてくれるから
結構、俺はこの時間が好きだったりする

　「うわ！おー...んふふ」

渡「ねぇ。もう少し黙ってみてくれます？」

　「あ、ごめんごめん。
　 ...わっ！」

画面の中にいる俺、っていうか田邑に
照れたり、ドキドキしたりしているコイツを見るのは
なんとも新鮮で

『ドラマはドラマ』なんて結構冷めたところあるから
ヤキモチとかそういうのは期待してはないけど
楽しんでくれてるならまぁ、いいかなぁとは思う

　「は〜。今週も田邑先生カッコよかったわぁ」

渡「は？」

　「ん？」

待て待て待て
え？今コイツなんて言った？
俺のことカッコいいなんて言わないくせに
お前、田邑のことカッコいいと思ってんの！？

え？待て待て待て
それ俺だよ！？俺です！！しょっぴーだよ！？

　「なに百面相してんの？
　明日も仕事なんだから寝るよ」

渡「あ、ちょ！」

ふぁぁ。って欠伸をしながら寝室に向かうAに
問い詰めたいけど完全に睡眠モードだし

だから、単純な俺は

佐「おっちー！あれ？
　翔太、今日は眼鏡なん？伊達メガネ？」

渡「ん」

午前中、雑誌の撮影で使用した伊達メガネを
買い取らせてもらってそのままメンバーとの仕事につけて
カッコいいって言ってくれるかな？なんて期待を込めながら
もう少ししたらくるであろう、そいつを待つ

　「おはよ〜」

佐「Aおっち〜！
　なぁ！翔太珍しく伊達メガネかけて田邑使用なの！」

　「ん？あ、ホントだ」

ナイスアシスト佐久間！
と、心の中で大絶賛していたのも束の間

　「そいえばさぁ」

渡「なんで！」

　「え？どしたの」

渡「お、前はぁ！」

　「え、なになに。何怒ってんの」

岩「おはよー。今日寒い」
　
　「照〜！眼鏡かけてきたの？
　似合ってるじゃぁん」

岩「えっへ。いきなり？」

渡「違うじゃん！」

岩「え、翔太どうしたの」

そうじゃないじゃん！
俺にはなんでそれないのマジで！
あー！こんなやつに期待するだけ無駄でした！
ムカつく！

岩「またなんかAがしたの？」

　「んふふ。ホントあいつは可愛いね」

岩「はぁ、翔太かわいそ〜」