すのぼーい１２【男主】 (ページ23)

今日:30 hit、昨日:85 hit、合計:123,637 hit

＊さんこいちページ23

「茅ヶ崎さんは疲れました。
　辰哉〜。ここ座って」

深「はいはい」

こんな2人は滝沢歌舞伎の楽屋ではよく見る光景
自分専用のエアーベットではなく
ふっかの膝枕でゴロゴロするAが
見られるのはこういう時しかないから

春に見られるいつもの光景が
来年には見られなくなるんだなあと
思うとやっぱり寂しい

　「ん？どしたの照。
　筋トレならしないよ？」

岩「ふっかの膝枕でゴロゴロしてる
　 Aが可愛いなあって」

　「...恥ずかしッ」

今年もAは演出全体を任されていて
全体の調整はもちろん、個人仕事もあるから
大忙しで

そんなAを甘やかしてあげたいって思うのは
仕方がないことだと思う。
現にふっかも恥ずかしがってふっかのお腹に
グリグリしてるAの頭撫でてるし

岩「A疲れてると思ってアイス買ってきたよ」

　「照の優しさに涙出そう、」

深「ぜんぜん涙出てないけどね？」

　「...気持ちの話ッ！」

岩「ねぇ、ふっか。Aに
　意地悪言わないで」

深「え！？おれ！？」

メンバーみんなで一緒にいるのは
もちろん楽しいけどこうやって3人でいるのは
学生の頃に戻ったみたいで。
俺にとっては特別な時間で。

　「ひーのアイスはこれで
　俺はこれが食べたい。辰哉はこれね？」

深「あ、俺のもあるの？」

岩「当たり前じゃん」

　「早く食べよう！康二達きたら
　奪われるかもしれない、」

深「確かに」

３人でアイスのカップで乾杯してから
幸せそうに食べはじめるA
アイスをたべて冷えてきたからなのか
今度は俺の背中にもたれてくるのが可愛くて

岩「寒くなったの？」

　「んー。ちょっとね」

深「なんか３人でいるの久しぶりな感じすんね」

　「ねえねえ。落ち着いたらさ
　 3人で温泉行こうよ。俺候補決めてる」

岩「えっへ。もう決めちゃってるの？」

　「へへ。第3候補まで選んじゃった」

Aの携帯を真ん中に置いて
アイス食べながらここがいいとか
ここ行くならここも寄りたいとか

そんな話をできるこの穏やかな時間が本当に大切で

佐「Aーーーッ！お風呂行くぞッ！」

向「ちっくんー！あんなInstagramのな？」

　「あ、」

向「うわッ！高級アイス食べてるやん！」

佐「お前ら隠れてずりぃぞッ！」

ウチのテンション高い2人が来て
一気に騒がしくなった楽屋
これはこれで楽しいからいいかなんて
今日も何気ないこの日常にある
幸せを噛み締めるのだ。