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渡「...お前、俺のこと茅ヶ崎翔太にする気あるの？」
「え、する気しかないんだけど」
渡「...そうなんだ。ふーん」
「...なにニマニマしてんの〜？」
渡「ニマニマ言うなッ！」
なんだ。そっか。
あの時。匂わせだのなんだの
意味わからないことで騒がれた時に
お前に勢いあまっていった
「茅ヶ崎翔太にしてみろ」って言葉
ちゃんと、お前に伝わってたんだ。
そっか。なんだ。
その後はお風呂借りて
俺がスキンケアしてる間に
Aがお風呂入って。
自分の薬指に光る指輪をふと撫でながら
さっきの言葉を思い出す。
あいつ、俺のこと茅ヶ崎翔太にする気しか
ないんだってさ。
「翔太、何1人でニマニマしてんの？こわ」
渡「...お前はもう少し俺の心を労われ」
「それ、お前がいうの？」
渡「...なんか疲れた。もう寝たい、」
「先に布団入ってていいよ？」
渡「...」
「待っててくれてんの？」
渡「ん」
「ふふ。そっか。
じゃあ、歯磨きしてくるから
もう少しだけ待っててね」
渡「あんまり待たせたら脱走するかもよ」
「それは困るからしっかり
捕まえておかないとね」
そういったと思ったら思いっきり
俺に飛びついてくるA。
待て！お前と俺の身長差考えて！
ぐわん！ってなったから！
渡「Aッ！重たいッ！」
「重くしてるんで当たり前です〜」
渡「しかも風呂上がりだからあついッ！やだッ！」
「わざと嫌がらせしてるんです〜」
渡「もうマジ早く歯磨けよッ！
ホントお前、ッ！」
「んふふ」
なんかやられっぱなしもムカつくから
Aが離れたタイミングで背中に
飛び乗ったらフラフラして倒れそうになって
渡「マジ筋トレして鍛えた方がいいよ。
ダサダサくんじゃん」
「...違うし。今のは気抜いてたからだし」
なんて変に対抗してくるもんだから
そっからお互いムキになって
戦い続けて寝れなくなってしまって
岩「...ねぇ。なんで２人とも寝不足になってるの」
「いや、ちょっと。
負けられない戦いが、」
渡「売られた喧嘩は買わなきゃっていうか、」
岩「...言い訳はそれでいい？」
「「マジですいません」」
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作者名：ちーたろ
| 作成日時：2023年4月9日 20時
