＊微妙な距離 ページ16
深「A。翔太と喧嘩した？」
「、ねえ。俺も聞きたいんだけど
俺って翔太と喧嘩してんの？」
深「知らねえよ！それ聞いてんだよ！」
「ちょ、怒んないでよ。怖いって」
深「あの胃が痛くなるような空気に耐えてんだから
説教の一つでもさせてぇ。どうせお前が
やらかしてんだからさぁ」
「えー。俺の信頼度」
深「ある意味信頼してるよ、」
辰哉がそんなこと言うくらいには
今の俺と翔太の空気は悪い。
最初は怒ってるのかなって思ったけど
だとしたら翔太は「マジで無理！嫌い！」くらい
直接いってきそうだし。
怒ってるというより避けられてるって言うか
なんていうか。
最後に翔太と普通に話ししたのは
いつだったっけとトーク履歴を見ていたら
ゆっちゃんと久しぶりに２人で飲みに行った日で
止まっていて。
あれ、そういえばあの日。
酔っ払って寝たから記憶曖昧だけど
お家に翔太来てた気がする。
え？おれ酔っ払って変なこと言った？
っていうかあの日、俺どうやって帰った？
そう思って今度はゆっちゃんの
トーク履歴を見ると最後に
「ちゃんと家につきました。
どうせ寝てるでしょ。返信不要」なんて
なんともゆっちゃんらしい文章で終わっていた。
この感じからしてゆっちゃんが俺を
お家まで送ってくれて翔太と鉢合わせしたか？
とりあえずゆっちゃんに
「今日会える？」とメッセージを送信して
雑誌の撮影に向かった。
---
岩「ねえ翔太。いい加減にして」
渡「別に俺普通だし」
岩「あっそ。じゃあ今からここに
A呼んでも何も文句ないよね？」
渡「すいません。やめてください。
ごめんなさい」
岩「はぁ、今度はどうしたの」
深「なべぇ。マジで胃が痛くなるから
仲直りしてくれってぇ」
渡「...喧嘩はしてないから。俺ら」
目「ねえ。ふっかさん。
Aくんの近くにめちゃくちゃ
強い女の人いるの？」
渡「めめ！」
目「しょっぴーその人に
口で負かされたんだって」
深「え、なに？どういうこと？」
めめがそこまで言ってしまったから
恥ずかしいから言うつもりはなかったけど
仕方なくあの日の悔しすぎる出来事を
２人に話すことにした
岩「ねえ、翔太さ。Aが可愛いからって
もしかして160センチくらいの小柄な子だとでも
思ってる？」
渡「は？」
岩「A、俺と同じ身長だよ？
その女の子1人でそんなA運んできたの？
翔太でさえフラフラなのに？」
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作者名：ちーたろ
| 作成日時：2023年4月9日 20時
