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「でも母さんが高校まで辞めるなって言うし
仕事入ってくるからタイミング間違えたら
迷惑かかっちゃうし」
滝「やりたい事とかない？この業界で」
「...シンメが欲しい」
滝「え？」
「俺、1人だし。なんか相棒みたいな？
そんな奴が1人でもいたらもっと違うから、
まあ。無理だと思うけど」
そんなことを言ったら「分かった！シンメな！」
なんて目を輝かせた滝沢くんが連れてきたのがニノくんで。
いや、この人嵐じゃん。デビューしてるじゃん。って
頭の中で突っ込んだのを今でも覚えている。
滝「ニノ。こいつ茅ヶ崎！
昔のニノにそっくりだから仲良くなれると思うよ！」
ニ「いや、あの。この人めちゃくちゃ
死んだ魚の目してますけど」
「、シンメが欲しいって言ったのに」
ニ「え、それは無理よ。
俺、嵐だもん」
そんな出会いだったニノくんだけれど
優しい人だから何かと気にかけてくれて。
俺が漫画読んでニノくんはゲームしてって
そんな時間が割と好きだった
「ニノくんはさ。なんで辞めなかったの？」
ニ「まあ、気づいたら船乗ってましたからね。
ハワイで。うちのリーダーなんて辞めるって
伝えてたのに騙されてデビューしたようなもんですし」
「...大人のやり方って汚い」
ニ「んふふ。でも、まあ。今となっては
そのおかげでかけがえのない友達が4人もできて
毎日楽しく過ごしてるわけですからね」
「ふーん、」
ニ「アナタにも」
「ん？」
ニ「アナタにも俺にとって嵐のみんなみたいな人と
出会えたら、辞めたくないって思うかも
しれないね」
「そんなん無理だよ、」
そんな風に思ってたのに。
辰哉に出会って一人ぼっちの世界に
色がついてそこから、友達がどんどんできて
大切にしたい守りたい宝物ができたわけで。
だからあの時、腐ってた俺を見放さないでくれた
人たちには感謝しかなくて。
ラ「Aくんッ。良かったねッ、
ふっかさんと出会えて」
「いや、ホント。少クラのコーナーで
適当に答えて小山くんに怒られるし
適当にダンスしてサンチェさんにガチギレされるし
色々あったよなあ。
あ、バカにしてきた奴らをバックにつけて歌った時の
アイツらの悔しそうな顔は今でも忘れられないよね」
ラ「...Aくん。本当にふっかさんと
出会えて良かったね、」
深「Aがあのまま成長しなくて良かった、」
「失礼だねぇ」
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作者名：ちーたろ
| 作成日時：2023年4月9日 20時
