＊心の隙間を埋めるのは ページ4
ひょんなことから私の飼い主になった
岩本照くん。
見かけによらず甘いものが好きで
ひぃくんって呼ぶと
へにゃって嬉しそうに笑う
可愛い人。
こんな素敵な人に拾われた私は幸せだと思うし
別れたばかりという彼女さんには感謝しかない。
...不謹慎だけど。
岩「それじゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい。ひぃくん」
忙しいひぃくんの1日はとても不規則で
早く起きて全然帰って来ない日もあれば
午後までまったりなんて日もある。
ひぃくんが教えてくれたSnowManって
いうグループのDVDがお家にあったから
みてみたらとてつもなくキラキラした
９人がいてその中で笑っているひぃくんは
少しの生活の中でしか知らないけど
どのひぃくんよりもカッコいいと思った。
「ん...。お水、」
夜。変な時間に起きちゃって喉が渇いたから
水をくみに行くとひぃくんの寝室から鼻を啜る声が聞こえた。
心配になってドアをそっと開けるとふとんにくるまった
ひぃくんが泣いていてもしかしたら私が気づかなかっただけで
毎日こうやって泣いてたのかもしれない。
「...ひぃくん？」
岩「ッ、みぃ？」
「よしよし。よく頑張ったねひぃくん」
岩「ッ！」
「毎日隠れて泣いてたの？
みぃはペットだもん。みぃの前でくらい
泣いたっていいんだよ」
岩「みぃッ、」
「よしよし。ひぃくんは1人じゃないよ」
わたしに抱きついて泣いている
ひぃくんが何を想って泣いてるかなんて
すぐに分かったよ。
ねえ。ひぃくんの元カノさん。
さっきは自分勝手なアナタ感謝なんてしちゃったけど
わたしはひぃくんの味方だから、こんなに素敵な人を
ここまで傷つけたあなたのことは嫌いだな。
なんて顔も知らない元カノさんに心の中で
悪態をつく。
その日はひぃくんに抱きしめられながら
そのまま眠りについた。
ひぃくんは起きた時、慌ててたけど
すこしすっきりした顔をしてたから
嬉しくなってまたひぃくんを抱きしめたら
少し照れた顔をした。
ねえ。ひぃくん。
わがままばかりの私だけど
ひぃくんのこと世界で一番守ってあげたいって
そう思ってるのは間違いなく私だよ
そのことをずっと、忘れないでね？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 794人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちーたろ
| 作成日時：2023年1月17日 23時
