岩本さん家のペット事情《黄》 (ページ29)

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＊おかえりページ29

とりあえずAを自分の背に隠して
部屋のドアを開けるとリビングから
足音が勢いよく聞こえてきた。

佐「照！あいつは、ッ」

深「...とりあえず今日は探すの
　諦めよう。明日から俺たちも探すから、」

岩「あ、あの」

佐「照。さっきはごめん！
　責めるようなこといった、」

岩「えっと、あのね」

　

　「え、ひぃくんとさっくん
　喧嘩したの？(ひょこ)」

岩「あ、こら勝手に」

　「「...えええええ！？」」

佐「え、ほんもの！？どういうこと！？」

深「ちょ、照ッ！見つけたなら
　連絡しろよぉ、」

　「んふふ。ホンモノだよ〜」

佐「ホンモノのだよ〜
　じゃない！バカ！」

Aが帰ってきてまた泣き始める佐久間と
なんで連絡しないかなあと怒ってるふっか。

今夜は多分、俺たち2人は説教される
わけだけど隣にいるAが楽しそうに
笑ってるからもうなんでもいいやなんて
思えてしまって。

ねぇ、A？僕たちの出会いを
きっと世界の大半の人は認めてくれないと思うけど

それでも。なんどやり直したって俺は
Aをうちに連れて帰ったと思うし
Aを見つけて声をかけた自分を
誇らしく思うんだよ。

ねぇ、A。僕に見つけさせてくれて
ありがとう。
僕のところに来てくれてありがとう。

おかえり。A。