リナリア (ページ35)

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ここ最近忙しかったんだけど、

ようやく明日は休みということになって

職場の同期で飲みに行こうってなって

男女7人、こんな風に全員そろうことも無いから

もちろん参加。

うちの職場はほとんどが女の子だし

数少ない同期の男子が参加する飲み会だったし

久しぶりだったこともあって

いつもよりお酒が進んでしまって。

結構ベロベロに酔っ払ってしまったわたしを

家が近い同期が1人送ってくれることになって。

わたしを送ってくれることになった彼は

仲のいい子の話によると
少し前からわたしを気になっていたらしく

上手くいくといいね、って
彼をわたしの送り係にしたみたいなんだけど

もちろん、わたしの気持ちは蓮にあるし

わたしにその気はないわけで

家に帰るタクシーの中で

彼はわたしにアピールをしてくれたけど

彼を傷つけないようになんとかかわして

タクシーがうちの前について、

ここまででいいと言っても

心配だから家の前まで送るって聞かなくて

肩をかりて、家の前までよろよろと歩いた

酔いのまわった頭がズキズキと痛むけど

わたしの家の前に、人影が見えて

それが蓮だということはすぐにわかって

支えてくれていた彼の肩から腕を外して

わたしが蓮を呼ぶと、

彼は、あからさまにわたしの腰を引き寄せてきて

それを見た蓮は、

一瞬顔を歪めて、

何も言わずにわたしに背を向けた