リナリア (ページ28)

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目が覚めると、見慣れない天井で

あれ、わたし仕事してたのにって

まだ起きてない頭で必死に考えた

まわりを見渡して、時計を見ると

深夜1時すぎ？

おでこに冷えピタが貼られてるのに気づいて

もしかして、倒れた？って思って

ベットから起き上がって恐る恐る部屋を出ると

リビングにテレビのあかりがついていて

ソファに蓮が寝てた

それと同時に、ここが蓮の家だと気づいた

『…ん、あ、起きた？』

「蓮、あの、」

『お前倒れたんだよ、勝手に連れて帰ってきちゃってごめん、』

「いやむしろ、迷惑かけちゃった…ごめん、、」

『気にすんな、体調は？』

「ちょっとよくなった…」

蓮は優しく笑って、冷えピタを取り替えてくれて

『汗かいたべ？シャワー入ってきな』

「ごめん、ありがとう」

『Tシャツ貸すわ、俺のだけどい？』

シャワーを浴びて、蓮のTシャツを借りたら

なんか、付き合ってた頃を思い出してしまった

蓮だけソファに寝かせるのはあれだし

帰ろうとしたけど、止められて

わたしは蓮のベッドを借りて、

蓮はその下で布団を敷いて寝ることにして

結局泊まらせてもらうことになって。