◎ 恋をしてみたい《 N.K 》

008. ページ8

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「 A〜、購買行こ 」

「 あ、うん、ちょい待ち 」



今日から月曜

また学校始まる…


今声をかけて来たのは友だちのアユちゃん



「 アユちゃん、またチョココロネ？」

「 だってうまいやん！」

「 ミルクロールには勝てへんやろ！」

「 チョココロネとコーヒー牛乳は最強 」



アユちゃんは、ジャニヲタやないけど

わたしが望くんのファンってこと知ってて


でも、さすがにバイト先に
望くんが来たって話は、アユちゃんにとって

どーでもいいかな、きっと(笑)



「 なあ、もうすぐ夏やけど？」

「 そうやねぇ 」



アユちゃんは、彼氏が欲しいらしい

理想は、窪田正孝くんやってさ


確かにイケメンよな、爽やかやし


まあ…望くんには勝てへんけど！！！



アユちゃんは、お姉さん系女子で

昔からわたしの憧れの存在

こげ茶のストレートの髪の毛で
前髪は長いから流してて

同い年には見えないくらい綺麗


彼氏なんていつでもできるやろな



わたしやって、望くんと付き合いたいし

でも、望くんって

わたしみたいなガキンチョより

アユちゃんみたいなお姉さんが好きそう



「 Aは彼氏作らへんの？」

「 初めての彼氏は望くんに… 」

「 せっっかくかわいいのにもったいない…
Aモテるんやしさあ 」

「 これのどこがモテてるんよ 」

「 はあ、これだから鈍感は… 」



この前、学年で女子から1番人気の
加藤くんに告白されたけど

たしかに加藤くんって、

紫耀くんみたいなイケメンやけど


ああああ望くん！って思って

丁重にお断りしたけど




パッと待ち受けつけて見て

淳太くんの隣で笑う望くんを見て



昨日は…たまたまやし


やっぱり遠いな、って






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