強くも脆い月柱【鬼滅の刃】

カナヲの心の声 ページ21

次に炭治郎はカナヲを見つけた

炭「 あ、カナヲいたいた！俺たち出発するよ！いろいろありがとう」

カ「 …」

ニコニコと笑うカナヲ

炭「 君はすごいね！同期なのにもう継子で！俺達も頑張るから！」

カ「 …」

ニコニコと笑うカナヲ

炭「 えーっと…」

カ「 …」

炭治郎もさすが困ったのか無言が続くとカナヲはコインを投げた

カ「 師範の指示に従っただけなので、さようなら」

炭「 (喋ってくれた！)」

カ「 さようなら」

炭「 今投げたのは何？」

カ「 さようなら」

炭「 それ何？」

カ「 さようなら」

炭「 お金？裏と表って書いてあるね！なんで投げたの？」

カ「 …指示されていないことはこれで決める。話すが裏と決めていたら裏が出たから話した。さようなら」

炭「 なんで自分で決めないの？カナヲはどうしたいの？」

カ「 どうでもいいの、だから自分で決められない」

炭「 どうでもいいことなんてないよ。きっとカナヲは心の声が小さいんだな…あ、それ貸してくれる？」

突然そんなことを言うものだからカナヲも焦ってコインを渡した

炭「 よし！これできめよう！カナヲがこれから自分の心の声をよく聞くこと！」

そういって炭治郎はコインを投げた

炭「 表！表が出たらカナヲは心のままに生きる！」

パンッ

炭「 カナヲ！どっち！？」

カナヲは迷っていた、コインがどちらを向いたか分からない

炭治郎がそっと被せた手をどけると…

炭「 表だーー！！」


炭治郎は大喜びで飛び跳ね、カナヲの手を握った

炭「 頑張れ！人は心が原動力だから心はどこまでも強くなれる！」



炭「 じゃ！またいつか！！」

炭治郎が颯爽と行ってしまうのでカナヲはつい呼び止めてしまった

カ「 な、なんで表を出せたの！」

炭「 偶然だよ！それに裏が出ても表が出るまで何度でも投げ続けようと思っていたから！」

カ「 …」

カナヲは呆然としていた









静かにコインを胸元で握りしめて、自分のした行動にも動揺したカナヲだった


炭「 善逸！伊之助！出発前に用があるから少し待っててくれ！」


炭治郎は街へ出る前にもう一度Aさんの元を訪れようと思った

月柱の仕事→←復帰

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す