強くも脆い月柱【鬼滅の刃】

月藤 ページ14

貴「 鬼舞辻という名前も口に出せるし、敵意も向けられる。鬼ほど呪いは強くないが、あいつに直接命令されると体の自由が効かなくなる。だからそうなったら殺して欲しいと柱たちにも言った」

Aさんは真剣な、決意を決めている顔だった

炭「 …わかりました、約束します。」

それなりの決意を向けられたらこちらもその決意に答えるしかない

貴「 …で、あと聞きたいことは？特に庭とかね。」

炭「 え、なんでわかったんですか！」

貴「 私の身体能力は鬼に匹敵するのよ？特に目がいいからね、君が庭の墓が気になっているのはすぐ分かるよ」

炭「 …やっぱり、お墓なんですか」

貴「 そう、…あ、でも一族のとかじゃないよ？あいつらは弔う必要はない。あの子たちは私の継子たちだよ」

炭「 継子…」

貴「 …月の呼吸に、私に、継子はダメなのかもしれない。みんな体が壊れるか心を病んでしまって戦いの場で無残な死に方をした。私の責任だよ」





貴「 …月の呼吸は鬼舞辻を倒せる。だからこそ途絶えさせてはいけないのは分かっているんだ。でも、もう失いたくない気持ちが出てきてしまう」

炭「 月の呼吸はそんなにも強い呼吸なんですね」

貴「 …強いよ。でも私の任務の酷さにあの子たちは心を病んでしまったのだろうね…恨まれても仕方ない」

炭「 ？？？」

貴「 …さてと！そろそろ帰らないとしのぶちゃんが怒るんじゃない？またいつでも話せるんだから今日はここまでにしようね！」


ケロッと空気を変えていつものAさんに戻って俺は背中を押されながら半ば追い出されるように屋敷を出た




炭「 っ、Aさん！、継子だった人達は恨んでなんかいません！Aさんに出会えてよかったはずです！！」

貴「 ！！」









貴「 …ありがとう、君はほんとに心が綺麗だね」









気づいたら屋敷は無くなっていてまた閑散とした道に戻っていた。

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