俺のものになってよ【GENE】 (ページ2)

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再会玲於side ページ2

本当に帰り道が近いから繁華街を横断しようとしたら見間違えるはずのない女の人が絡まれてた。

俺がずっと好きだったA先輩。

助けてあげたとかそんなかっこいい理由じゃなくて、ただ見知らぬ男に先輩が触られてるのが腹立ってしょうがなかった。

先輩は昔から一言で言えば『来るもの拒まず去る者追わず』
自分からは決して誘わないけど好きじゃない人と関係だって持ったことある。けど、そうゆう人は絶対恋愛対象に入れないし壁を作るのが先輩。

だから俺は恋愛対象として見て欲しかったから関係を持ったことないし仲の良い後輩で居続けた。

だから今目の前に先輩が俺を見て笑ってるのが嬉しくてしょうがない。

貴「玲於、今日この後暇？」

玲「明日は仕事だけど別に平気」

貴「ここのバイトで製菓の学校行ってる子がいてね、ケーキ貰ったんだけど食べきれなくて！うち来て食べない？」

玲「行く」

どんな理由でも先輩といれるなら喜んで行きますとも。

その日先輩のバイトが終わるまでお店にいて、家に行った。

貴「んー綺麗なはずだからどうぞ上がってー」

玲「汚かったらどうすんの」

貴「見なかったことにしといてー笑」

先輩の部屋はすごくシンプルだし物もあまりない。女の子の部屋ってもっと可愛らしくていろんなものがあると思ってたけどまぁ、先輩らしいといえばらしい。

玲「…ねぇねぇAさん？これって…」

本棚の1列にDVDが何枚かある。
GENERATIONSのライブDVDだ。

貴「可愛い後輩の活躍は見ないとねー？ライブ行っても席後ろの方だったら小さくて見えないし笑」

玲「ちゃんと見てるんだ」

そっけなく答えたけど内心めちゃくちゃ嬉しい。

その後先輩がご飯も作ってくれてケーキも食べて、最近の近況を話したりメンバーの話をしたり…

玲「涼太君のあのスマイルは真似できねーわ」

貴「玲於が王子スマイルしたらお姉ちゃん泣いちゃうかも」

玲「どうゆう意味だよ、それ」

貴「でも生で会えたらかっこいいだろうなー」

玲「ぜってー会わせねー笑」

だって先輩が誰かに惚れたら俺辛すぎるもん。

メンバーも先輩のこと好きになりそうだし。

玲「ねぇ、先輩」

貴「ん？なーに？」

玲「今日泊まってく。こっちの方が仕事近い」

…てのは嘘でどっちかというと遠い。でも先輩ともっといたくなった

貴「いいけど玲於が着れる服ないよ？」

玲「大丈夫」