御機嫌よう、総統閣下 ページ13
いよいよ来てしまった。この時が…
『ここが王宮……』
そしてここに住まうのが長年アステリア王国を統べる王家…フューラー家である。
少し話してさっさと帰りましょう。あまりここに居るのは気分のいいものじゃない。
kn「お嬢、大丈夫か？顔色悪いで？」
『問題ないわ、安心なさい。私は元気よ』
kn「そんな青い顔で言われても説得力ないんやけど…」
私の隣に控えているコネシマは苦笑しながら着いてくる。
悪かったわね、青い顔で。
gr「…この時を待ち望んでいました。お会いできて光栄です。A嬢」
王宮の入口からこちらへ駆け寄って来たのはフューラー家が第一皇太子。グルッペン・フューラーだった。
この探るような瞳、貴方、何か知っているようね？
『えぇ、私もこの時を待ち望んでいましたわ。歓迎痛み入ります、グルッペン殿下』
お互いにテンプレートの挨拶を述べて貼り付けた笑みを浮かべる。一方彼は意味ありげにニヤリと笑った。
嫌な予感がする。
・
応接室のようなところに通され、グルッペンと対面して座る。
私のソファの後ろにはコネシマが控えているため誰かに殺されることは無いだろう。コネシマに殺される以外は。
gr「ずっと聞きたいことがあったんだ」
『…待ってちょうだい』
gr「？、何故だ？」
『まずは天井裏のオトモダチをどうにかしてから話すのが普通じゃないかしら？』
kn「…ゑ…？？」
gr「！？、おまっ…ゾム何してんだ…」
優美に笑って見れせれば呆れたような顔をしたグルッペンの前にゾム・アイゼンシュタインこと私が一番危険視している人物が降りてくる。
zm「お前…なんでわかった？俺が天井裏に居るって…」
『気配よ』
zm「…今時の令嬢って随分と軍人みたいなんやな」
kn「オイ！！お前お嬢のこと殺す気やったんか！？」
zm「今までと同じような色目とか使ってくる奴やったら追い出しとったけど……監視ついでに俺ここに居ろうかな」
kn「…お前もうどっか行って…？怖いわ、」
zm「お前こそ何やねん、お嬢…ってヤクザの娘なん？ソイツ」
kn「いや、俺が勝手にそう呼んでるだけや」
gr「お前らとりあえず一旦座れや、主差し置いて楽しそうに話すんじゃねぇ…俺も話したい」
この短時間で仲良くなりすぎでは…？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 942人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう(プロフ) - 主人公のひとつひとつの言葉遣いに品性を感じ、別世界に行けるような感覚で楽しませてもらっています。お忙しい中更新いただきありがとうございます！無理のない範囲で、作者様のペースですすめていってください！ (9月10日 2時) (
レス) @page29 id: a3f3849aaa (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 夢主が可愛すぎて辛いです()本当に読めやすくて話も面白いです！ (9月5日 9時) (レス) @page28 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
絲縫。(プロフ) - 滅茶苦茶好きです。すごく綺麗に話が綴られているので凄く読みやすくてあっという間に読めました。これからも応援しています。 (9月4日 21時) (レス) @page28 id: 3aa2c2a23c (このIDを非表示/違反報告)
シオンはアムルガムの派生(？) - drさんがここぞみたいな所で自分の嫁！って主張してるのがかわいくて好きです！！！応援してます！！初コメ失礼しましたー！！！ (9月4日 18時) (レス) @page28 id: da22832432 (このIDを非表示/違反報告)
アホの子(プロフ) - りぃるさん» ああありがとうございます…！！！嬉しいお言葉すぎるｯｯｯ…！！！！(涙) (9月4日 16時) (レス) id: 149963b40a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アホの子 | 作成日時：2023年8月22日 1時
