大丈夫

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すごいスピードで助けに来てくれたチャニヒョンが
男を取り押さえてくれたおかげで体が自由になる


少し遅れてやってきたビニヒョンが俺の体を触って確認してくれる


何とか助かってよかったと思うと同時に
忘れていた痛みが主張してくる


こういう時どうすればいいのかなんてわからず
必死に傷口を押さえる

思っていたよりも傷が深いのか
内側からジクジクとした痛みがして
血の気が引いてきた気もする

内側から痛いのを抑えようと手で抑えてみるけど
意味があるかは分からないし
どんどん力が入りにくくなってきた






HN「A！！！大丈夫だから！！！」




ハニの声が聞こえて視線をやる
さっきまでいたビニヒョンとハニが入れ替わってる


ハニ

助けて

ジソン、痛いよ、。



正直さっき冷静だったのが嘘みたいに焦ってる

こんなこと勿論されたことないから
この痛みに耐える方法が思いつかない

思ってた以上に痛い


はやく助けて欲しい






ふと思い出して
押さえつけられてる男の方を見てみる



「……！！！っ！ﾝｸﾞｯ…！！」



必死にもがく姿は滑稽だ




男と目が合う




「…っっ！！お前なにもできないくせに！
顔だけなんだよ！！！お前なんていなけれっ！！！」



BC「…………」




一瞬の隙をついて言葉の矢を投げてきた

すぐにチャニヒョンに押さえ直されて
言葉の続きは聞けなかったけど
大体彼の伝えたいことは分かった


彼を見つめるチャニヒョンの目つきは
鋭さを増すばかりで
こちらまで身震いしそうだ

ついでに視界に居ないハニからの圧も感じる




あと、この人とどこで会ったのか思い出した


多分こないだの月末評価のとき
先生に徹底的に指摘されてた人

俺の方が上だという言葉が地雷を踏んだのか


なんにせよ
負の感情をバネにして成長に繋げられなかったらしい


こんな事しても全てが終わるだけなのに


そんな事にも気づけないほど
彼は追い詰められて居たのかな

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