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さっきまで不気味に上がっていた口角が下がったのが見えて
まずい
そう思った時には既に遅くて
何かを叫びながら腕を振り上げていた
『……っ！』
咄嗟に頭を抱えながら身体を捻った視界の端で
キラッと光るものが見え、覚悟を決めて目をつぶる
次の瞬間、冷たいものが肌を滑って
次第に皮膚が熱を持ち
液体が流れる感覚がした
『ｲｯ…！ｯ……！！！』
名前も分からないその練習生は
俺の右肩から背中にかけてを、
右手に持っていたカッターで切りつけた
「お前のせいだ、お前が、」
「俺がお前より下…？っそんな訳ねぇ、！」
「なんだよその目･･･見下してんじゃねえ、俺が、おれの方が、お前より、」
「お前の顔だ、その顔さえ傷つけば」
酷く取り乱した彼は
焦点の合わない目で呟きながら
再度カッターを握る手に力を込めた
もう一度勢いよく腕を振り上げた彼の腕を左手で掴み、手首を捻ってカッターを落とさせて体当たり。
そのまま重たい音を立てて廊下に一緒に倒れ込む
一瞬の出来事に驚きながらも
状況を理解してまた怒りに震えだした彼によって床に押さえつけられる
『ﾝｸﾞｯｯ…！』
背中の傷と地面が擦れてジクジクと痛む
武器を失った彼は拳をつくって俺に殴りかかろうとした
『(避けるのはむりか、)』
鼻だけは守るようにしながら衝撃を待つ
けど、
「A！！！！」
視界の端に素早く動く人物が映った
『(…ここ監視カメラに写ってる場所かな)』
心臓はバクバクと音を立てながらも
頭の中は冷静だった
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ピペット(プロフ) - あんずさん» ありがとうございます😘私もどストライクで、いつか書くのが夢で☺️同士ですね🫶自分の作品を好きになってもらえるってほんとに幸せです♡ゆっくりにはなりますがよろしくお願いします！大好きの一言でたくさん頑張れます🫰 (1月22日 22時) (
レス) @page9 id: 862aca4f98 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 初コメ失礼します！｢男主・重め・愛され｣はもう私の好みどストライクすぎて…🫶🏻最初から衝撃的な始まりですぐに作品に引き込まれました！！大好きです！！これからも応援しています…！✨️ (1月21日 23時) (レス) id: 0010bffdfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピペット | 作成日時：2023年12月5日 16時
