大丈夫

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その後も着々と練習を重ね
最近はラップの練習に精を入れている



少し前、チャニヒョンにラップの練習に付き合って貰えないか掛け合ったら、ラップが上手な知り合いがいると紹介してくれた


CB「おぉ、やっぱ覚えが早いな。
Aは耳ががいいのかもな」


『そう言ってもらえて嬉しいです。』



ビニヒョンは修正点をはっきり伝えてくれて、優しく教えてくれるし、たくさん褒めてくれてなんだか擽ったい感じがする

同い年のハンジソンという人とも挨拶はしたものの、あまり会話が弾まず会っても会釈するくらいの関係だ。俺の話が下手なのが問題かもしれない。



来週には月末評価がある
ちゃんと教えて貰ったことを結果にして返したくて、ちょっぴり睡眠時間を削ったりもしながら練習に励んでいる













『お願いします！』


「……」



今日は月末評価当日、そして俺の番がきた

手前の人はコテンパンに指摘をされていて、こっちまで心にくるほどだったけど、ここはそういう世界で、言われるだけ伸びしろがあるんだと考えるようにした。






『〜〜。……ありがとうございました！』




パフォーマンスは本当に一瞬に感じた

やれる事はやった。ラップは未経験だし、見る人から見たら目も当てられないものだったかもしれない。でもビニヒョンに教えてもらったことはちゃんと力になってるはず、！





「……A」



『はい！』



「貴方、ラップ経験があるの？」



『いいえ。最近始めたばかりです』



「そう。……いいんじゃない？」

「少なくとも手前の２,３人よりかは形になってるわね。磨けば光るわよ」



『！！っありがとうございます！』


嬉しさのあまり勢いよくお礼をして、口元が緩むのを必死に力を入れて我慢した



「次！」


良かった所と改善点、練習方法などのアドバイスをもらって、次の人と変わった






『(やった…！)』

適当に空いてるとこに座って喜びを噛み締める

今日の自由時間にすぐにビニヒョンのとこに行こう。お礼したいな、とりあえず飲み物買っていこうかな。





「……ｯﾁ」


『…？』

なんか視線を感じた気がして見渡したけど、みんな今のパフォーマンスを見てるか、自分の番のシュミレーションをしてるかだった。


『(気にしすぎか)』


未だに他の練習生と上手くコミュニケーションを取るのは苦手だけど、練習室の空気にも慣れたし、必要な会話はしてるから、ちょっと寂しいくらいで今ところ特に困ることは無い。

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