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それは突然やって来た。
まあそれなりに古い建物だし、仕方ないと言えば仕方ないと思う。
夕飯の支度をしていて、真一郎がシャワーに行ったタイミングだった。
風呂場から盛大な悲鳴、と言うか雄叫びと言うか、そう言うのが聞こえてきたのは。
「なに、どうしたの真一郎」
「給湯器のスイッチ入ってるよな？」
「入ってるけど？」
「シャワー、水しか出ねえんだけど」
「………壊したの？」
「壊れたんだよ！」
頭から水を垂らした真一郎が、寒いと言いながら腰にタオルを巻いた状態で出てきた。
そもそもお湯が出てる事を確認せずにシャワー浴びたの、とか、馬鹿なの？とか、床ちゃんと拭いてよね、とか言いたい事が山のようにできた。
「仕方ねえ……銭湯行くか」
「うち、シャワーしか無いからね……」
シャワーこそあるけど、うちって浴槽ないのよね。
湯船に浸かりたいな〜って思ったら銭湯に行くしかないの。
冷たい水しか浴びれないシャワーとか地獄。
給湯器の修理は明日頼むとして、今日この時を乗り越える事を考えないと。
「上がる時に声かけろよ」
「うん」
久しぶりに広々とした湯船に浸かれると浮かれてやって来た銭湯。
入り口で男女で分かれている為、真一郎とはそこで一旦お別れ。
「あら、Aちゃんじゃない」
「あ、ウメさんこんばんは」
「珍しいじゃない？あなたがここに来るなんて」
「家のシャワー壊れちゃって」
「あらまあ。旦那さんも一緒？」
「旦那も来てますよ、今日」
「仲いいのねえ」
なんて話を常連さんとしながら、あたしは久々の広い湯船を堪能した。
体を伸ばせるってこんなにも楽なんだなーって。
湯船欲しいけど、うちにそんなスペースないし。
なんて事を考えていると
「A〜〜〜〜、そろそろ出るぞー」
「りょーかーい」
真一郎に声をかけられて、あたしは広い湯船に別れを告げる。
髪を乾かしたり、服を着たりと、なんやかんやして出ると、真一郎はもう出てて。
「帰りにアイス買って帰んねえ？」
「ハーゲンダッツ？」
「パピコ」
「そこは奮発してよ」
「そんなに手持ちねえよ今！」
まあ銭湯行くだけだったしね。
あたしもそんな持ってないし。
結局二人でコンビニ寄って、パピコ買って、二人で手繋いで食べながら帰った。
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あんこ(プロフ) - 真一郎みたいな旦那さんだったら絶対幸せだろうなぁ(´◡`๑) (2021年11月25日 3時) (
レス) @page10 id: 994e17cc8d (このIDを非表示/違反報告)
Alice - ああ、真一郎が可愛く見える……( ﾟ∀ﾟ)･∵. ｸﾞﾊｯ!! (2021年10月20日 17時) (レス) @page10 id: 6485b8cd5e (このIDを非表示/違反報告)
友達に豆腐とネギが好きな子いる通行人女子中学生 - 真一郎の小説だー！イェーイ！(⌒▽⌒)更新楽しみです！ (2021年10月10日 13時) (レス) id: 641a3c9cd6 (このIDを非表示/違反報告)
ピアノ - 続編楽しみにしてました！無理せず頑張ってください！応援してます！ (2021年10月10日 10時) (レス) id: 68f7274f2c (このIDを非表示/違反報告)
Alice - 続編来たー！！！これからも無理のない程度に頑張ってください！！面白い話待ってます>﹏< (2021年10月3日 17時) (レス) @page3 id: 6485b8cd5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴんぞろ | 作成日時：2021年10月2日 20時
