【東リベ】オレの子猫ちゃんは世界一【三ツ谷】 (ページ8)

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マイキーが来たらもう大丈夫。

だってマイキーは無敵だし。

そう言ってエマを励ます。

マイキーは誰にも負けない。

それはエマも知ってるでしょ？って。

マイキーが来た事で少し落ち着きを取り戻したエマ。

今までずっと不安で怖かったよね。

「なるほどね。オレを別のトコ呼び出したのはケンチン襲う為ね」

落ち着いてる様に見えて、本当はすごく怒ってる。

マイキーって普段飄々としてて、いつも笑ってて優しいけど、こう言うマジな時はヤバいんだよね。

「エマ、行こ」

「えっ？でも」

「ここにあたしらが居ても邪魔なだけ。足手まといだよ。それになんかヤバそーな雰囲気だし」

ここから先はもうただの喧嘩じゃない。

ガチの抗争だ。

何か手の甲に罪と罰って刺青入れた変なやつも出て来たし。

「大丈夫、みんな呼んであるから」

エマの手を引いて、そこから離れた。

するとすぐに複数のバイクの排気音が聞こえて来て、来た来た。と思った。

連絡したみんなが来たっぽい。

「この音って……」

「場地とかスマイリーとか、ムーチョたちに連絡したんだ。こうなるんじゃないかって。三ツ谷が連絡しとけって言ってたから。間に合ってよかった……」

「さすが三ツ谷……」

「でしょ？さすがのあたしもびっくり。まさかこんな事になるなんて……」

そう話していると、近くの茂みがゴソゴソと動いて、そこからなんとヒナちゃんが出てきた。

「エマちゃん！Aちゃん！！」

「ヒナ！」

「ヒナちゃん！」

「よかった…エマちゃん無事だった！」

「ヒナも無事でよかったよぉ！」

うわああん！とヒナちゃんに抱きつくエマ。

「ヒナちゃん、もしかして今までずっと一人で？」

「うん。タケミチくん見送って……。でも気になって探してたんだ」

「そっか。でも今は危ないから、近づかない方がいいよ……。落ち着くまでここで待ってよ」

「うん…。大丈夫かな、タケミチくん」

「大丈夫だって。マイキーいるし、それに三ツ谷もいる。他の隊長たちだっているもん」

と言ったものの、気になるのは確かで。

わああああ！

と騒がしい駐車場の方を見て、あたしたちはこっそりと動く事にした。