【東リベ】オレの子猫ちゃんは世界一【三ツ谷】 (ページ7)

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タケミっちが走りながら、さっきの場所以外に駐車場ってありますか。

って聞いてきた。

それに対して三ツ谷が裏の駐車場の事を話すと、タケミっちはそこだ！っと言って走って行った。

なんで駐車場？って思ったけど、あたしはついてく事しか出来なくて。

とにかく一生懸命走った。

三ツ谷とタケミっちから少し遅れて裏の駐車場に行くと、愛美愛主のやつらと戦って、頭から血を流してるドラケンがいた。

「はあ、はあ。っ、ドラケン……！」

「A！」

「ッ、エマ！よかった…無事！？」

「うん……だけどドラケンが！！」

話を聞くと、ぺーやんが愛美愛主の連中と組んでドラケンを襲ったって。

バットで後ろからいきなり殴って襲ったって。

道具使うなんて酷すぎるし、卑怯すぎるでしょ！

「あーーー疲れたぁ…」

「ドラケンくん大丈夫っスか！？」

「流石に20人が限界か…」

ふらりとその場に座り込むドラケン。

アタマ殴られて血流してるのに、20人も相手ブッ飛ばすって。

さすが東卍の副総長。

「あとは頼むぞ三ツ谷。アタマ痛え…」

「ウッス。A、危ねえからエマ連れて下がってろよ」

「分かってる！」

三ツ谷の言う通りエマを連れて後ろに下がる。

巻き込まれないように。

巻き込まれても、いざって時はね、あたしも戦えるから。

エマ一人くらい三ツ谷直伝の蹴りで守ってやんよ！って。

「A……」

あたしの服の裾を掴むエマ。

「三ツ谷なら大丈夫。それに、エマはあたしが守るから」

「……ひっく。うん」

「こんな奴ら、三ツ谷がちゃちゃっと倒してくれるから。そしたらドラケン、病院連れてこ」

「うん！」

「大丈夫だから。泣かないでよエマ」

「ぐすっ。A〜〜！」

戦いが始まる。

そんな時だった。

バイクの排気音が遠くの方からだんだんこっちに近づいてきて。

それはだんだん大きく聞こえてきた。

バブー、バブーと、聴き慣れた音。

「ふん！やっと来た」

「この排気音」

「マイキーの"CB250T(バブ)"だ」