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「Aはシンイチローのどこに惚れたの」
「……どこだろ」
ちょっと客のとこにバイク届けてくっから！適当に店番頼むわ！
と、あたしが来て早々、真一郎は出て行ってしまった。
あたしができるのなんて、ただここに座ってるだけで、他には何も出来ないんだけど。
バイト終わったら来てくれ！なんて言ってたのはこれを頼むせいか。と思ったが、いつもの事だからあれこれ言うのは諦めた。
その後、シンイチロー。と学校終わりの万次郎がやって来たので、近くのコンビニに走らせてアイスを買いに行かせた。
二人でカウンターの椅子に座って、アイスを食べながらだらける。
惚れたトコねえ……。どこだろ。
「どこに惚れたか分かんないのに、付き合ってんの？」
「いや……あんまりにも付き合ってくれってしつこかったから……」
「もうヤッた？」
「ヤッてねえよ」
「ちぇっ。ヤッてんなら今度目の前で四十八手やって貰おうと思ったのに。四十八手ってさ、いくつかカブってるよなー」
「あんた好きね、その話すんの……。ガキのくせに色気付いてんじゃねえつーの。誰が目の前でなんかヤっかよ」
「だって気になんじゃん」
「マセガキ」
万次郎だって、真一郎の事ダサいとか、弱いとか、カッコ悪いとか散々言ってるくせに。それと同じだよ。
って言ったら、何となくわかったって。
ほんとにわかってんのかね。
「シンイチローはAのドコに惚れたんだろ」
「喧嘩売ってんの？」
「Aはイイトコいっぱいあるからさ。シンイチローと違って」
「………」
「ま、多分全部なんだろうな」
「今初めてあんたのこと可愛いと思ったわ。万次郎」
「酷くね？」
「普段の行いのせいじゃない？」
だらけながら話してたら、真一郎が帰ってきて、二人でお帰りって言った。
そしたら真一郎は少し驚いた表情で、ただいまって言って、あたしたちは顔を見合わせて笑った。
「二人で何の話してたんだ？」
「シンイチローの悪口」
「は？」
「あんたのヘナチョコ自慢してた」
「まだAに手出してないなんて、ヘタレだなシンイチロー」
「そんだけ大事にしてんだよ！」
「ヘタレすぎて手出せねえだけじゃねえの？」
「違うっての！」
「ほーら真一郎、仕事しろー」
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ピアノ - 完結おめでとうございます！もう、真兄推しの私にとったら泣けて最高のお話でした！これからも頑張ってください！ (2021年10月10日 10時) (
レス) @page49 id: 68f7274f2c (このIDを非表示/違反報告)
ルイにゃ - 完結おめでとうございます とても泣ける話でした (2021年9月29日 18時) (レス) @page49 id: c326ad8a0b (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 完結おめでとうございます！これまでに無いハッピーエンドです....真一郎くんが起きた時はもう...全私が喜びましたwこの作品に出会えて良かったです^^* (2021年9月29日 3時) (レス) @page49 id: 849fa7e773 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメと昆布って似てね？ - 完結、おめでとうございます！原作が辛くて辛くて仕方なかったけど、この作品に出会えて本当よかったです！2人の結婚式とか結婚式のスピーチのお話が見たいです！できればでよろしいので書いてもらえたら嬉しいです！ (2021年9月28日 22時) (レス) @page49 id: 293adefca4 (このIDを非表示/違反報告)
43(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白くて、一気に見ちゃいました！幸せそうな夢主ちゃんを見れてよかったです！！ (2021年9月28日 16時) (レス) @page49 id: abf6fd2177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴんぞろ | 作成日時：2021年9月15日 0時
