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「呆れた。あんたガキに何教えてんのよ……」
「いや〜！つい」
「ついじゃねーわ。大丈夫？イザナ」
「う、うん」
バイクも、ケンカの仕方も、不良の遊び方も、服も、髪型も。
真一郎はイザナに色々教えてた。
髪型とか服装とかはホントにダサかった。
「ダサいわ〜〜〜〜、ほんとダッサ！！」
「そんなにダサいダサい言うなよ」
「ダサいのにダサいって言って何が悪いわけ？イザナ、真一郎のダメなトコはマネしちゃダメだから。分かった？」
「Aが言うならわかった」
「おいおい」
「イザナは真一郎と違って素材がいいんだから。こんなダメなやつになったらダメだからね」
そうイザナに言うと、隣で聞いてた真一郎がやれ酷いだのなんだのって。
酷いのはお前のセンスだって言ったら黙った。ざまーみろ。
「変にカッコつける必要なんかないの。フツーが一番カッコいいんだから」
「A………お前、そんな風に思ってたのか」
「は？」
「やっぱオレ、Aの事めちゃくちゃ好きだわ」
「このバカ………」
イザナはエマは親に捨てられた。
エマは万作さんが引き取ったけど、イザナは施設に預けられて。
でも施設では割とうまくやっているらしく、友達もいるんだと話してくれた。
あたしたちがイザナに会いに行くとイザナは喜んでくれて。
数年、そんな関係が続いた。
けど
「イザナ？」
「久しぶり。これ、Aの車？」
「そ。カッコいいでしょ」
「うん。けどオレ、車よりバイクの方が好きだからなー」
「生意気言うようになったじゃん。昔はあんなに可愛かったのに」
「ははっ」
事件を起こして、年少に入っていたイザナ。
出所して真一郎に会いに来たらしい。
その頃はもう、真一郎はバイク屋を経営してて。
「真一郎ぉー、お客さーん」
「ん？」
「久しぶり、真一郎」
「おう！久しぶりだなイザナ」
「ケツ乗ってよ。ちょっと走ろ？」
「オウ、いーね。ちょっと待ってろよ。A、留守番…」
「いいよ。行ってくれば？あたしは青宗と留守番してるから」
「サンキュー！」
イザナのバイクに乗って、走りに行った真一郎。
そんな二人を見るのがなんだか楽しくて。
「笑ってる……」
「エッ？」
「そんな風に笑ってるの、初めて見た」
「何よそれ……」
「Aもそんな風に笑うんだなって」
「今のは忘れて……」
「なんで？」
「いいから！」
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ピアノ - 完結おめでとうございます！もう、真兄推しの私にとったら泣けて最高のお話でした！これからも頑張ってください！ (2021年10月10日 10時) (
レス) @page49 id: 68f7274f2c (このIDを非表示/違反報告)
ルイにゃ - 完結おめでとうございます とても泣ける話でした (2021年9月29日 18時) (レス) @page49 id: c326ad8a0b (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 完結おめでとうございます！これまでに無いハッピーエンドです....真一郎くんが起きた時はもう...全私が喜びましたwこの作品に出会えて良かったです^^* (2021年9月29日 3時) (レス) @page49 id: 849fa7e773 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメと昆布って似てね？ - 完結、おめでとうございます！原作が辛くて辛くて仕方なかったけど、この作品に出会えて本当よかったです！2人の結婚式とか結婚式のスピーチのお話が見たいです！できればでよろしいので書いてもらえたら嬉しいです！ (2021年9月28日 22時) (レス) @page49 id: 293adefca4 (このIDを非表示/違反報告)
43(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白くて、一気に見ちゃいました！幸せそうな夢主ちゃんを見れてよかったです！！ (2021年9月28日 16時) (レス) @page49 id: abf6fd2177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴんぞろ | 作成日時：2021年9月15日 0時
