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episode14 ページ14

それから何ヶ月かして、彼女ができた


“亮くん、栄養偏りすぎたから作ってきたよー”


毎日ふわふわと髪を巻いている
柔らかい雰囲気で笑顔をこぼす子

頭からつま先まで「女の子」って感じの子で、周りから凄く羨ましがられた
同じ大学の一個下の後輩。
しっかり者で自分をちゃんと持ってる子


『ありがと』
“今日さ、映画行かない?”
『いいよ。何観たい?』



その子はいつも距離が近くて、腕を組むのが好き
細い腕を絡ませてにこにこと微笑むその子といると安堵した

やっと恋人らしい子と出会えたと心のどこかで思えた




山田:へー上手くいってんだ
『うん。なんていうか…慣れてるから、彼女のほうが。』


すっかり季節は変わり冷たい風が吹く冬が訪れた
山田との帰り道で彼女の話題になった


こうすれば喜んでくれるとか、その子はよく知っていると思う
でもこちらの負担が少ない分一緒にいて楽だ


山田:吉沢ちょっと明るくなったと思うよ。その子と付き合って。
『そう?』
山田:おーなんか笑うようになったな


それでいい


今の彼女を大切にすることが幸せなんだ
それが幸せなんだ




胸ぐらいまである栗色の髪をいつも巻いている
いつも笑顔を浮かべている
人懐っこい性格で、おしゃべり

思い出せなくなるほど、彼女とは正反対の子



“亮くん成人式地元帰るの?”


彼女はサークルの飲み会までもついてくるような子だった。
カラオケで同期にからかわれながらも俺の隣にくっついてる
酔いが回って騒ぐ先輩やテキトーに盛り上げる同期や後輩

その隅でスマホをさわる俺に彼女は聞いてきた


『帰るよ。多分2〜3日ぐらい』
“えー私も一緒に行っていい?”
『なんでだよ』
“だって亮くんの元カノ見てみたいし”






スクロールする指先が止まった
何で知ってるのか目を見開いて彼女と目が合った


“?だって亮くんモテたでしょ?”


『…モテてないよ。』


話したことはなかった
元カノの話は今の彼女には
19の彼氏に元カノがいても不思議ではない、現に元カノは何人もいた
話したこともないのにどうして分かったのかとドキッとした


「元カノ」
複数人いる中で、まるで彼女のことだけを指すようなそんな感覚だった



多分、きっといる
こういうの楽しみなのは男よりも着物を着る女のほうが楽しみだって


だからきっと彼女に会うかもしれない

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設定タグ:吉沢亮 , 横浜流星 , 俳優   
作品ジャンル:恋愛
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キャラメル味(プロフ) - この作品を待っていました!楽しみです!作者さんのペースで更新頑張ってください! (2021年2月2日 20時) (レス) id: e1584a2181 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:君との時間。 | 作成日時:2021年1月31日 11時

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