六日目 ページ8
「君がAちゃん？俺はイレブン。よろしくね」
「A様、セーニャです。お姉様からお話は伺っております。一緒に旅ができて嬉しいです…！よろしくお願い致します。」
「Aです。足だけは引っ張らないように、気を付けますのでよろしくお願いします…！」
堅苦しい挨拶もそこそこに、早速デルカダールを後にする。勇者さんが物腰柔らかすぎてビックリしたのと、ベロニカさんの妹さんがこんなに大人だなんて…驚いた私に年齢が低くなった経緯を教えてくれたけれど、世の中には不思議なことがたくさんあるんだなぁ
「船は…ダーハルーネにあったよね？とりあえずデルカコスタの旅の扉からホムラの里に行こうか。急ぎの旅ではないし、のんびり行こう。」
「おいおい、お前ののんびりは恐ろしいくらいゆっくりだからな…もう世界中の宝箱と壺と樽は調べただろうしほどほどにしてくれよ」
「もう、カミュちゃんたら！いいじゃないゆっくりのんびり行きましょ？」
「スライムちゃん、歩けるの？」
「ぷるー魔物は体力あるよ」
イレブンさん、私、ベロニカさんが横一列になって歩く。真後ろにはカミュさん。時々視線を感じる気がするけれど昨日の夜といい、そんなに私は危なっかしく見えるのだろうか
「魔物、本当にたくさんいるんですねぇ」
みんなイレブンさんと目があった瞬間逃げ出すけれど…逃げない子と言えばドラゴンだとか、ひとつ目の大きな子だけどその子達もこちらをみやっても襲いかかってはこない。
「あ、A。俺たちから絶対離れんなよ。離れたら一瞬にして襲われるからな」
「え…！？そ、そうなんですか！？」
「今は戦っても勝てないことが分かってるから手出ししないだけでお前一人になったら格好の餌だ。」
至極真面目な表情で言われるとぞっと血の気が引くのを感じた。こうして見ていれば可愛い気もしてくるのに…それと同時に改めてこの一行の凄さを感じる
「カミュ、あんた脅してばっかりじゃない。それならあんたが目を離さないようにしなさいよね。」
「カミュさま、あまり怖がらせすぎても逆効果かと…」
「いーや、こいつは好奇心でふらふら動きかねねえから先にちゃんと言っておくべきだ」
まるで我が子の教育方針についてもめているかのように会話がヒートアップしていくものだから中間であわあわする私を見てシルビアさんがあの子達、いつもこうなのよって笑いながら救いだしてくれた。
喧嘩するほどなんちゃらということなのかな
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リィリ - 妄想が爆発しちゃいます。とても、面白いです！ (2019年1月11日 22時) (
レス) id: 401a5e74b1 (このIDを非表示/違反報告)
まじかるれいん☆ - わー！懐かしー！今はもう断捨離したつもりだったけど、あー！今なら良さがよくわかる！ (2018年12月30日 21時) (レス) id: 9a258b9a35 (このIDを非表示/違反報告)
深 - カミュに愛されるヒロインちゃん。愛おしいです。更新首を長くして待っています。 (2018年3月14日 1時) (レス) id: f04a5e4031 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち - 凄く面白いです！更新楽しみに待ってますね♪ゆっくりで大丈夫です！ (2018年1月22日 20時) (レス) id: b715a17a6f (このIDを非表示/違反報告)
ぴぬこ(プロフ) - クルルさん» コメントが通知来ておらず返信遅くなってしまってすみません…初めましてこんばんは、コメントありがとうございました。亀更新ですが頑張ります…！ (2017年12月25日 22時) (レス) id: cd5f3e3a51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわ | 作成日時：2017年8月18日 7時
