音柱は継子依存症

師範、起きてください。 ページ8

師範が見当たらない。

体がなまってしまうといけないから、

師範に稽古つけてほしいんだけど…。


前方に須磨さん発見！

聞いてみよ！



『須磨さん！

師範、見てませんか？』

須「Aちゃん〜〜〜〜〜！！！

よかったです！

まだ反抗期ではないんですね！？」

『え。

そりゃ、まあ…』

須「天元様なら縁側でお昼寝ですよ！

では！！」←

『ありがとうございます…』



なんだったんだ…。

ほんとーに嵐みたいな人だな…。

「反抗期」とか、

まだなる予定ないし。



『あくまで “まだ” だけど…。

いつ来るのかな〜。

私の反抗期っ』






反抗期になったら家出してみたいな〜。

不良少女っぽくて憧れる…☆←









『いた』


師範が須磨さんの言う通り

縁側で横になってた。




今日は師範、久しぶりの非番だし

しっかりと休んでもらわなきゃ。





何もかけてない師範。


昔、私に

「風邪ひくから何かかけろ！」

って怒ってたのはどこの音柱さんですかねー。




自室からテキトウに毛布を持ってくる。


私ってすごく優しい継子ねー。




なるべく起こさないように、

ふぁさ、と師範に毛布をかけた。




スゥ…、スゥ…、と

リズムよく寝息をたてている師範。


今日は化粧もしてないし、

頭にも変なの(笑)つけてない。



私の目の前で寝るのは、

ただただ男前な男性。




『まつげ長…。

髪サラサラ〜…』


師範の顔にかかっていた

サラサラ髪を一房避けて

立ち上がる。



『仕方ない。

1人で鍛錬するか〜！』









動けない。


気づくと師範に抱きつかれて

私まで横になっていた。


いちいち行動が早すぎる…。



宇「隙がありまくりなんだよ、お前さんは…。


あったけぇ」


また後ろから寝息が聞こえる。


『えっ。

師範、寝ちゃったんですか！


起きてくださいよーーー！！』


どうにか脱出をしようと頑張るけど、

なかなか脱出できない。


絶対起きてるよねコレェ！？



『しーはーんーー！

は、な、し、t……』


今度は口を塞がれた。

この人は継子に何をやっとるんだ。



宇「ちょっと黙ってろ…。



…………なんか、恋人みてェだな。

いつかなれんのかな、お前と…」


いきなり何を言ってるの！？

よくわからない人だわ。





脱出は無理そうだし、

私も眠いし、

寝よ。








須(きゃああっ…！

2人とも、そういう関係ですか！？

ついに私にも妹が！

まきをさんたちにも伝えなくちゃ！)

善逸くん、師範が見てます。→←胡蝶様、痛いです。

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