音柱は継子依存症

師範、誤解なんです。 ページ17

『冨岡様ー、

本当にいいんですか？？

恋仲設定だなんて、

やじゃありません？』

冨「俺は、大丈夫だ。

任務だからな、仕方がない」

『まぁ、それもそうですねー！』



本日、浅草にて冨岡様と

捜査任務ですっ。


そして設定として、

恋仲になることになりました！




___私達はあくまで設定だけど、

浅草はかなり都会だから

すれ違う人の多くが恋仲だったり夫婦だったり。


やっぱりみんな腕を組んでる。

あと、手を繋ぐのか…。






『冨岡様』

冨「なんだ。腹でも減ったか。

それなら鮭大根を……」←

『いえ、おにぎりがあるので。


設定とはいえ、恋仲ですから、

手を繋ぎませんか？』

冨「鮭大根………。←


承知した。いいだろう」




冨岡様が手を差し出してくださったので、

冨岡様の手に自分の手を重ねる。






宇「………ッッ！！？



A、冨岡！！

何してる！」



大きな声に驚いたら、

片手にふぐ刺しの袋を持った師範がいた。



『…師範！！？』

冨「(任務だが、)デート(のフリ)と言ったところか」

宇「は…っ…？」



何を驚いてるんだろう。←冨岡の言葉の意味を知っている人。




宇(どういうことだよ、デートって…)←冨岡の言葉の意味を知らない人。




きちんと説明した方が

いいのかな。



『私と冨岡様、今は恋仲なんです』

宇「そんなこと、

今まで聞いたことはねえぞ……」

『さっきなったばかりですから…。


なんか、すみません…。

言っておけば良かったですね』





なんか、すごくショック受けてる…？


任務だから仕方がないのに…。




冨「宇髄、そこまで心配はしなくていい。

きちんとAは家に送り届ける」

宇「そういう問題じゃねーんだよッ…。


…くっそ…っ。


A、帰るぞ」

『ど、どうしてですか！』





師範に腕を引っ張られる。

任務なのに……。


どうしてそんなに怒るの、師範？




『師範、待ってください！



…任務は終わってないんです！！』



宇「……………は？


任務……？？」




あれ、任務だと思ってなかったの？

本当に、デートだと思ってた系？



『師範、これ、任務です…』

宇「デートは？」

『任務です』

宇「恋仲は？」

『設定です』



師範が、はあああぁぁあ〜〜……、と

大きな溜息をついた。




宇「…とりあえず、任務は終わりだ。


家帰って、ふぐ刺し食うぞ」

冨「俺も…」

宇「お前はぜってー来んな！！」←

冨(心外！！)

師範、焼き芋です。→←不死川様、おはぎです。

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