黒田の友達は忍者担らしい。【少年忍者】 (ページ1)

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『えぇっ、待って、尊すぎるんだけど、え。まじでライブいきたい。』

私、成瀬A、只今絶賛推し活中。

私の担当グループ、少年忍者のLIVE映像を鑑賞中です。

『まってあじくんかわいいっ...』

そう、私が忍者の中でも特に推しているのが”安嶋秀生”くん。通称”あじくん”だ。

どこが好きかなんて聞かれたら全部って答える以外の選択肢はないくらい非の打ち所がない。

好きなところ全部、なんて浅いやつだなと思われるかもしれないけど、ほんとに全部好きなんです。

正直あじくんなら何しても無罪みたいなところある。

ｶﾞﾁｬ

黒田「ただいま～」

『あ、おかえり。』

黒田「忍者のLIVE映像だ、」

『そぉほんとあじくんがかわいくてかわいくて..........。(限界化)』

黒田「俺はぁ?ねえねえ俺は?」

こいつは”黒田光輝”。私の幼馴染みで、通称”黒ちゃん”。

まあ、幼馴染みとはいっても、私の方が1コ上だけどね。

黒ちゃんはまさかのジャニーズでまさかの忍者のメンバーの一人なんだけど、どうしても私に推してもらいたいらしく、とにかくしつこい。

ちなみに同居してる理由は、黒ちゃんが家事出来ないから。

私家政婦じゃないんだけどな。

黒田「今日の夕飯はっ?」

『さっき牛丼頼んだけど。』

黒田「え、適当すぎねえ?」

『今あじくん見るので忙しいんだよ。つーかなんもやってねえ奴に言われたかねえよ、追い出すぞ。』

黒田「だから...そんなに言うならあじに会わせてあげるって～...。」

『むり!!!!!!!!!!!!!!!!!心臓爆発するっっ!!!!!!!!!!!!!』

会いたい気持ちが無いわけではない。

確かにリアルあじくんを至近距離で見れることならなんて幸せだろう。想像しただけで自分のニヤけてるのがわかる。

でもそれとこれとは別だ。

会いたい。けれど、実際に会ったら私の心臓は一秒も持たないだろう。

それに私ごときのモブ顔が国宝級イケメン達に囲まれてどうしろと?

その場の空気を想像しただけで鳥肌たってきた。やっぱやめよう。

忍者にあったら私の人生終了。あじくんなんてもってのほかだ。

黒田「まあ会いたくなったら言えよな。Aのためだったら喜んで会わせてやるよ。」

『会いたくなったらいうね。まあ死んでもあじくんに会おうとは思わないけどさ。』

黒田「そこまでする理由がわかんねえ......。」

『オタク心を理解してない推しはファン減るぞ。』

黒田「うるせえなぁ!!」

結局その日は黒ちゃんと、ずっと他愛のない会話をしながら夜までLIVE映像をみて盛り上がってた。