ep44 ページ44
渡「この前の飲み会の日…帰れなくてごめん。」
あの日何があったのか翔太の口から聞かされるのが怖い。
『分かってるよ。鈴木さんと一緒だったんでしょ？…それでそういう関係になって…』
話しながら涙が止まらない。
渡「え…そういう関係？鈴木とは何もしてないよ。するわけないだろ。…でも酔い潰れて鈴木の家で寝てしまってた。…本当にごめん。」
渡「信じてもらえないかもしれないけど、俺にはAしかいないから。」
『私のこと…好き？』
渡「当たり前だろ。Aしか好きじゃねぇよ。」
「私も…翔太が好き。」
渡「よかった…もう嫌われたかと思った。Aが帰ってこなくて辛くて苦しくて不安で…でも俺も同じことをしてAを不安にさせてたんだなと思って…」
気づけば翔太の目からも涙が出ていた。
『翔太…』
どちらからともなく重なる唇。
離れてた数日間を埋めるようにただお互い求め合う。
『翔太のばか。…寂しかった。』
渡「ごめん。もう不安にさせないから。」
それからどんどん深くなっていく…
お互いの存在を刻み込むように何度も
『はっ、あ！…んんっ！』
渡「Aもっと声聞かせて。」
『やだっ、もう…っ！！』
自分の声といやらしい音が部屋中に響き渡って
頭の芯がじんじん痺れたように全身で感じる。
誤解も解けてようやくいつもの日常が戻ってきた。
朝、翔太と一緒に出勤すると
阿「仲直りできたみたいでよかった。」
阿部くんが安心した表情で話しかけてくれた。
『うん。阿部くん、いつも辛い時気にかけてくれてありがとう。』
阿「次泣いてたら俺が奪っちゃうからね。」
なんて耳元で囁かれると
渡「阿部、近い。離れろ。」
と頭の上から翔太の声がして離される。
阿「そんなに大事ならしっかり捕まえといてくださいよ。」
渡「うるせぇ。」
そう言って耳まで赤くなってる翔太。
深「お！やっと仲直りしたかぁ！お前なぁ、Aちゃんモテるんだからしっかりしろよ。」
渡「…分かってる。」
翔太の反応を見てみんな楽しんでる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 997人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴのこ(プロフ) - nagatakumikoさん» 読んでいただいてありがとうございました^ ^⭐︎ (2022年12月6日 21時) (
レス) id: 435ab36c5c (このIDを非表示/違反報告)
nagatakumiko(プロフ) - 素敵な作品読みました。最後まで感動的でした。 (2022年12月6日 20時) (レス) @page49 id: cc4ab27b52 (このIDを非表示/違反報告)
ぴのこ(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます^ ^完結まであと少し…ハッピーエンドを見届けてください⭐︎ (2022年12月2日 22時) (レス) id: 435ab36c5c (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - お話面白いです！続きが気になります、どうか早い段階で幸せがもどりますように (2022年12月2日 21時) (レス) @page40 id: c691eeba4c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴのこ | 作成日時：2022年11月22日 22時
