ep34 ページ34
『えっと…目黒さんとご飯食べに行ってて…』
渡「…ふたりで？」
『…うん。』
渡「……そっか。じゃあ、明日気をつけて。」
完璧怒ってる声。
やってしまった。
最初から隠し事なんかするからこんなことになるんだ。
泣きそうになる気持ちを我慢しながら部屋に戻った。
翌日、新幹線で帰り会社に行くと
会いたくて会いたくて…でも今は会いたくない翔太がいた。
チラッと私を見ただけで何も声はかけてくれない。
息が詰まりそうなほど胸が苦しくなる。
昼休憩の時深澤さんが慌てて駆け寄ってきた。
深「ちょっとAちゃん！翔太と何かあった！？もう機嫌悪いどころじゃないくらい悪いんだけど！」
『…私が悪いんです。』
目「え…すみませんちょっと会話が聞こえて…翔太って渡辺さんのことですか？」
深「あ…あぁ、そうだけど。」
目「もしかしてAさんが付き合ってるのって渡辺さん？」
『…はい。』
目「なるほどね…じゃあ昨日の電話も渡辺さんからだった？」
私が頷くと目黒さんは納得したような顔をしていた。
目「俺のせいで喧嘩しちゃったとか？」
『いや…私がちゃんと言わなかったのが悪いんです。』
深「ちょっと待って！全然話についていけないんだけど！」
目「僕、Aさんに告白したんです。好きだって。」
深「……えぇー！！！おい、いつの間にそんなことなってんだよ！」
目「ほぼ一目惚れです。たぶんそれを渡辺さんも気づいてて…だから喧嘩になったのかなと。」
『ちゃんと話してみます。話聞いてもらえるか分からないですけど…』
とりあえず会って謝らないと。
仕事終わりにそのまま翔太の家に寄った。
チャイムを鳴らししばらくすると
渡「はい。」
『翔太…ちょっと話したいことあって。』
渡「……ごめん。今は話したくない。」
『そうだよね…ごめんね。』
泣きそうなのを必死に堪えて走り出す。
もう私たち終わったんだ。話もしたくない程嫌われてしまったんだ。
それならあの時、嫌われてもいいから本当のことを話しておけば良かった。
嘘ついて隠して…目黒さんと仲良くするなって言われてたのにふたりで飲みに行ったりして。
考えれば考えるほど傷つけることしかしてない自分に腹が立つ。
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ぴのこ(プロフ) - nagatakumikoさん» 読んでいただいてありがとうございました^ ^⭐︎ (2022年12月6日 21時) (
レス) id: 435ab36c5c (このIDを非表示/違反報告)
nagatakumiko(プロフ) - 素敵な作品読みました。最後まで感動的でした。 (2022年12月6日 20時) (レス) @page49 id: cc4ab27b52 (このIDを非表示/違反報告)
ぴのこ(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます^ ^完結まであと少し…ハッピーエンドを見届けてください⭐︎ (2022年12月2日 22時) (レス) id: 435ab36c5c (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - お話面白いです！続きが気になります、どうか早い段階で幸せがもどりますように (2022年12月2日 21時) (レス) @page40 id: c691eeba4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴのこ | 作成日時：2022年11月22日 22時
