ep66 ページ16
事情を知っている先生がタクシーを呼んでくれたので2人で乗り込む。
静まり返った車内で、翔太が私の手をそっと握ってきた。
驚いて隣を見るとふっと笑いかけてくれる。
久しぶりの翔太の笑顔に胸がキュンとした。
私だけ途中のスーパーでおろしてもらって、翔太には先に帰ってもらった。
2日間何も食べてないって言ってたから…今日は翔太の好物のハンバーグに決めて急いで買い物を済ませる。
家に帰るとすでにシャワーを浴びた翔太がリビングでテレビを見ていた。
『すぐご飯作るから…ちょっと待っててね。』
そう言うと「うん。」と返ってくる返事。
3日ぶりだけどすごく懐かしく感じるやりとり。
やっと帰って来れたんだと実感する。
ハンバーグが出来ると翔太は嬉しそうに食べ始める。
渡「うわ！やっぱ美味い！」
幸せそうに食べる翔太を見て私も幸せな気持ちになった。
片付けを終えてシャワーを浴び、リビングでテレビを見ている翔太の隣に座る。
『翔太…ちょっと話いいかな？』
ちゃんと話しておかないと、お互い誤解しているままは辛いから。
翔太がテレビを消して私の方を向く
『…西村さんと付き合ってるの？』
渡「…は？」
翔太は本気で訳がわからないという顔をしている。
『西村さんに言われたんだ…翔太と付き合うことになったから、もう関わらないでくださいって。翔太は私のことが嫌いだって…』
そう自分で話しながら涙が出てくる。
そっと翔太に抱きしめられ
渡「んなわけねぇだろ。…ごめん。俺が勘違いされるようなところを見せてしまったから。もっと強く拒否しておけば良かったのに。」
声が出ず、一生懸命頭を横に振る
渡「西村が言ってたのも全部嘘だから。俺があいつに、もう俺に関わるなって言ったから…Aに意地悪したんだと思う。…気づいてやれなくてごめんな。」
『よかった…翔太はもう私のこと嫌いになったんだと思ってた。』
渡「好きに決まってるだろ。俺がどれだけAのこと想ってると思ってんの。飯も食えなかったんだぞ。」
『ご飯食べれなかったのって私のせい？』
渡「A、目黒に手握られてるし抱きしめられてるし、朝も一緒に登校してきてたし…まじ嫉妬でどうにかなりそうだった。」
『…ごめん。』
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ぴのこ(プロフ) - シュガーリップさん» 読んでいただけて嬉しいです！更新頑張ります(^^) (2022年10月7日 7時) (
レス) id: 435ab36c5c (このIDを非表示/違反報告)
ぴのこ(プロフ) - あーりんさん» 続編書くことにしました！応援ありがとうございます♡ (2022年10月7日 7時) (レス) id: 435ab36c5c (このIDを非表示/違反報告)
シュガーリップ - めちゃくちゃ、大好きなお話です！！これからも更新、頑張ってください！！ (2022年10月7日 1時) (レス) @page23 id: 1d3ef0ab72 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - 続編ありがとうございます！ラブラブな生活と思いきや、また波乱ですね。更新楽しみにしてます！ (2022年10月5日 14時) (レス) id: ad407d4067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴのこ | 作成日時：2022年10月4日 16時
