秘密の同居生活《青》

ep33 ページ33

目「俺はハンバーグにしようかな」

翔太の好きなハンバーグ
翔太今頃何してるのかな
今日は一日家で過ごすのかな…

目「おーい、Aちゃん？何にする？」

『あ！えーと、私はオムライスにしようかな』


料理が届く間はバイトの話とか学校の話で盛り上がる

目「Aちゃんはさ、好きな人とかいないの？」


『え…っと…どうかな』

目「なに！？その微妙な言い方は。笑」

『…いるんだけど、諦めようかなと思ってるところ』


自分で言っておいてなんだか悲しくなる
みきに言われたように
別に諦める必要はないのかな
もう分からないよ…


目「そうなんだ…」

目黒くんもそれ以上深くは聞いてこない

目「わ！このハンバーグめっちゃ美味しいよ！一口食べてみて！」

差し出されたスプーンを
拒否するのも失礼だと思い一口もらう

『本当、すごく美味しい。』


ね！！
なんて言ってる目黒くんに翔太を重ねてしまう
だめだなぁ私…諦めるよりどんどん気持ちが大きくなってる気がする


昼ごはんを食べた後は
また乗り物を乗り尽くし
ソフトクリームやポップコーンを食べながら話したり
本当にあっという間に時間は過ぎていった




目「Aちゃんといるとすごく楽しくて

まだまだ一緒にいたいって思ってしまう」


『それはどうもありがとう。』


目「好きになってもいい？」


『え？？』

突然、告白のような発言をされて
なんて答えていいのか分からない


目「よし、駅まで行こうか」

そう言って、また手を繋がれる


なんとなく目黒くんの好意は感じていたけど
どうしたらいいんだろう
翔太への気持ちを諦めて目黒くんを好きになったら
幸せになれるのかな…


目「駅着いたけど…今日は家まで送りたいな…」

目黒くんから見つめられて
返事に困ってると


突然繋いでいた手を誰かに引っ張られる



渡「帰るぞ」



『えっ！？翔太？どうしてここに…』


私の質問に答えてくれないまま
目黒くんとの距離がどんどん離れていく


『目黒くんごめんね！また連絡する！』

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