いちごみるく.【桃】

. ページ4

.



“運命”



なんてあるのかな






『すみません！』


｢いえ、こちらこそ

...あ、いちごみるく｣





昼休み



今日も頑張った自分にご褒美のいちごみるくを買った


買った帰り、教室に戻ろうとした時に彼とぶつかった


名前は知らないけれど同い年だということはなんとなく分かる




そんな彼の手にも同じものが握られていた






『おそろいですね』

｢君もいちごみるく好きなの？｣




君もの“も”に少し胸が踊る


彼もいちごみるくが好きなのだろうか




『はい、大好きです』

｢おんなじだ！｣




そう言ってにかっと笑う目の前の彼


...かわいい、かもしれない




白めな肌が綺麗

彼の声は少し特徴的だけれど聞いてて心地よい




｢2年だよね。良かったら一緒に教室もどろ｣

『ぜひ！』



やっぱり同い年だったみたい


いちごみるくの彼とふたり、廊下を歩いた

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す