いちごみるく.【桃】

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｢A、桃原くんと仲良しだね｣

｢ねー！英語の時なんて2人仲良く隣でお昼寝してたし｣



放課後

帰宅部の私と友達は学校でおしゃべりしてから帰る


話に夢中になって、気付いたら外が真っ暗になってて先生に怒られたことがある

それくらいこの子たちと話すのは楽しい





『仲良しっていうか話す人桃原くんぐらいしかいないし、あの席』


｢確かにね。でも桃原くん、あんまり女の子と話すイメージない｣


｢そう！クールなイメージが強いよね。
だから大人っぽくてかっこいいって結構女の子に人気あるんだよねー｣


『ふーん
...確かに声も顔もかっこいいと思うよ』




そういうと友達は目を輝かせた

恋バナだと思っているのかな



桃原くん、確かにかっこいい

声もいわゆるイケボってやつだと思う。

話してて楽しいし、女の子に人気あるのも納得だけど




『でもタイプじゃない』




｢あーね。A、年下とか可愛い系好きだもんね｣


『そう！』




好きなタイプは絶対圧倒的に可愛い系

笑顔が可愛くて、人懐っこくて癒される
犬系男子とかもう好き






｢うーん、でも結局は好きになった人がタイプでしょ｣





その考え方はよく分からない


タイプじゃなきゃ好きにならないと思う

実際、過去の私の彼氏は可愛い系



そんな私の不満げな様子に気付いたのか






｢まぁ、好きな人が出来たら分かるよ｣



彼氏がいる友達はにやりと笑いながら私に言った





そうなのかな


そうはいっても
今のところ好きな人ができる気配はないけどね

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