先輩、うるさいです (ページ6)

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朝、いつも通り教室に着いて席に座れば

「A！」

って珍しく可愛い顔して隣に座ってきた小春

『ん？おはよ』

「おはよ、ねぇ見てこれ！」

そう言って見せてきたスマホの画面には、渡辺先輩と思われる人とのトーク画面

『あぁ、昨日小春の連絡先教えたんだった』

「やっぱりA！？ありがとう～！」

2週間ほぼ毎日一緒にお昼食べてたのに聞く勇気なくてさ～、って小春。

うわぁ、、乙女な顔してるよ、、

『だからそんな可愛い顔してんのね』

「いつもだわ」

はいはい毎日可愛いね、って返せば

いつもは「思ってないでしょ！」とかなんとか言ってくるのに

今日はニコニコしてる

渡辺先輩の効果やば。

まぁ小春が喜んでるならいいかな、渡辺先輩も悪い人じゃないし

なに話したのー？って小春の惚気話を聞いてれば鳴るチャイム

「またあとで！」

『はいよー』

今日はえらく機嫌がいいな。

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昼休み、今日は何食べるかーって小春と悩んでて

2分くらい迷ってオムライスの気分、って買ったはいいけど

席が全然空いてない

『いつもの席埋まってるわ』

「今日来るの遅かったもんねー」

オムライス冷めちゃうね、なんて話しながら歩き回ってたら

「おーい」って渡辺先輩の声

見れば樹先輩の隣と渡辺先輩の隣、って1つずつ空いてる席

渡辺先輩の隣に座った小春を横目に樹先輩の隣にオムライスを置けば

「よう後輩」って樹先輩

『どーも、先輩』

樹「オムライスうまそう」

『あげませんよ？』

樹「席取っといたのになー」

『...はい、どーぞ。』

樹先輩、毎回なにかと理由つけて言ってくるけど

ずるすぎません？

先輩の方が1枚上手な気がしてなんか悔しい。

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