先輩、うるさいです (ページ3)

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翔「あぁ、昨日ビンタされたのこの子？」

樹「そ。ねー？Aちゃん」

『ジュリタナカ先輩が悪いですからね』

正当防衛ですよ、って顔をあげれば

なんか独特な笑い方した渡辺先輩がツボってる

翔「おまっw ジュリタナカ先輩って呼ばれてんのww」

樹「知らねーよ俺が聞きてぇ！」

『なんか田中樹先輩って言うの悔しくて』

樹「どんな意地張ってんだよ」

まぁなんか流れ？で自己紹介が始まって

小春なんて渡辺先輩に「小春ちゃんって呼んでいい？」って言われて目輝きすぎだし

ジュリタナカ先輩には「樹先輩って呼ばなきゃ犯すよ」って脅された

なんで？なんで私が脅されてる？

なんでピンク頭に？

誰か教えて

で、まぁなんだかんだで食べ終わって

先輩たちと別れて教室に戻れば

「渡辺先輩に小春ちゃんって呼ばれちゃった～」

『浮かれんな』

「ていうか田中先輩もかっこよくない？」

『んー顔はね』

「ま、渡辺先輩が1番だけど」

『声でかいよ視線が痛い』

...さっきから女の子たちの視線を感じてて

「なんで佐伯さんと坂下さん、樹先輩たちと一緒にいたんだろ」「学食で一緒に食べてたよね」「え、もうヤったんじゃない？」

まぁ噂がまわるのは早いよね～

てかヤってないわ

小春は呑気に

あ～渡辺先輩近すぎた～って余韻に浸ってるから無視して午後の授業の準備をした

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『小春ー帰ろー』

「待って、今行く」

『今日バイト？』

「バイトだ～～やだな～～」

放課後、いつものように下駄箱に向かってれば

「あ、見て田中先輩」って小春

小春の視線を追えば、昨日とは違う女の人と歩いてて

本当に毎日取っかえ引っ変えなんだなーって

『まぁどうでもいいけど』

私には関係ないし～って言えば

私も渡辺先輩推しだし～って小春

だよね～ってお互い仲良く帰ったよ

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